UN-GO フジ(11/10)#05

第5話　幻の像

公式サイトから
　戦時中、日本を狙うテロリストとの徹底抗戦を謳う政治結社「日輪の会」の決起集会が開かれた。その会場に爆弾を積んだトラックが突入するテロが発 生。主宰の衆議院議員・島田白朗と会場にいた聴衆を守るため、名もなき三人の学生が、トラックを安全なところまで遠ざけ、爆死した。そして終戦を迎え、三 人の存在はタブーとなって人の口に上ることはなくなった。
島田白朗から招かれ、三人の学生を讃えるブロンズ像の除幕式に立ち会う新十郎。会場の外には、島田の元ボディーガードだったという山本正信が、島田の不正蓄財を糾弾するため抗議行動を繰り広げていた。
喧噪の中、新十郎の心は晴れない。新十郎は、会場で、島田の息子で俳優の爾朗、そしてブロンズ像の作者である平戸葉子と知り合いになる。
気が付くと、ブロンズ像から血がにじみ出ている。ブロンズ像の中には空洞があり、死体が２つ収められていたのだ。死体はどちらも山本の配下だった男たち。どうして二人はブロンズ像の中に入ったのか。
「面白いことになったようだね」
除幕式の様子をモニターしていた海勝がつぶやく。

島田白朗の日輪の会決起集会で3人の学生が
　爆弾の積んだトラックを運転し爆発した。
人気に居ない所に移動させるためだった。
この美談を讃えるために記念館の庭に
　ブロンズ像を作っていた。
結城新十郎は除幕式に招待されていた。
風守もドレスで一緒に参加。
駒守の美意識を疑う新十郎。

元ボディガードの山本正信は金塊を隠していると
　不正蓄財を糾弾していた。
息子からトイレを聞いて記念館の中に入る、
　出てくるとロビーで女性が寝ていた。
彼女は像を制作した平戸葉子と紹介される。

庭の像から血が出ていた。
中を開けると遺体が2体発見される。
昨日白朗が一人残っていた。
息子に因果が訪ねる、何を見たの？
父は計画どうり薬で眠った。

新十郎は白朗が二人を殺したと思っていたが
　間違いだった。
同士討ちで発表すれば島田さんも傷がつかない。
これで少しは大人しくなるだろうと海勝燐六。

新十郎の下に馬で駆ける梨江。
あなたは戦争が素晴らしいと言う島田白朗が
　嫌いだった。
それでも真実を見つけられると思っていた。
買い被るな、私は愚かで無力で人のためには
　何も出来ない男だ。

因果のことを聞いたと話す風守。
それは因果が人の命を食べないように御霊を
　与える契約をした。
自分に乗り移られと知っていて他人のために
　命を捨てることじゃないですか？

ようやく目覚めて、真犯人を追及する新十郎。
犯人は平戸葉子さん、あなただ。
あなたが金塊を求めて二人を先に殺して
　像の中に入れた。
象の外に血が付いていたのは中で同士討ちを
　したのではないことを意味する。
象から遺体が発見されてもロビーにいたのは
　島田白朗を監視するため。
あの事件で金塊を気にして駆けつけると思って
　いたので監視していた。

美人に騙されるなんて本当に駄目な探偵さん。

人は他人のために命を捨てられる。
本当に綺麗なのは死んだ人間だけだ。

庭の戦車を因果に壊させると、中から金塊が
　現れた。
いつも見えていたので島田白朗はに堂々としていて
　慌てて走り出さなかったのだ。

---次回　「あまりにも簡単な暗号」

今回は状況設定が短時間では難しかったですね。
島田白朗が衆議院議員とは分からないですよ。

戦争を美化する島田白朗。
彼の言うことが信じられない、むしろ嫌っている
　新十郎。
その思いが目を眩ませて推理を誤ります。
新十郎は戦争に行って人の本質に思うところが
　あるようです。

人は他人のために命を捨てられるのは新十郎も
　同じだと風守に言われて気づきます。

風守は次の日は別の衣装を着ていました。
新十郎に趣味が悪いと言われたからでしょうか？

やはり近未来の敗戦国の設定など説明不足なので
　推理を楽しめなくなっています。