超訳百人一首 うた恋い。 テレ東(7/09)#02

第二話　貞明と綏子　陽成院

公式サイトから
陽成院と綏子の出会いは過去に遡る。
幼くして帝位についた貞明は、わがまま放題。
宮中で出会った綏子の微笑みを絶やさぬ健気な姿にイライラした貞明は、
　ヘビをけしかけて思いっきり嫌われてしまう。
その後退位して陽成院となり、思いがけず綏子と夫婦になるが、
すっかり人間不信になっている貞明は変わらぬ綏子の微笑みに
　安らぎを覚え始めながらも、つい心無い言葉をかけてしまうのだった。

百人一首は宇都宮頼綱の依頼で小倉山の別荘の
　襖絵として藤原定家が選んだ。
勅撰の新古今和歌集は散々な出来だったので
　私撰のアンソロジーなら腕を振るえると思い依頼。

9歳で帝に即位して17歳で退位した貞明は高子の息子。
高子のかつての恋愛相手、在原業平が中将として
　貞明の面倒をみていた。
いつも笑みを絶やさぬ綏子が気になっていた。

ある夜カエルが煩くて眠れない、一人外を見る
　綏子を見つける。
カエルの声を聞いていた。
業平にカエルの退治法を尋ね、蛇を集める。
池の側に蛇を放ち、カエルを飲み込む蛇を綏子に
　見せつける。
大嫌いと泣き叫ぶ綏子。

帝なんて誰でも良い、大人が勝手にしたいから
　私を選んだ。
だから私も勝手をする。
剣を教えろと中将に話す貞明に歌を勧める。
歌は振られても言い訳が出来る。
素直になって、正直になれる。

この1年後業平がこの世の人では亡くなる。
母に泣きつく貞明、高子も寂しい様子。
母と中将だけが貞明の事を思い理解してくれていた。
その後、荒れる貞明。
退位となり、2代後の天皇の妹、綏子を娶ることになる。

貞明は綏子に手を出さないので他の男と付き合えと話す。
女なのだから恋愛したいだろう？
貞明から逃げ出すのではなく恋したいと話す綏子。
嫌いでも好きになろうと思います。

綏子に歌を送る貞明。
　つくばねの　峰よりおつる　みなの川
　　恋ぞつもりて　淵となりぬる

---次回　「宗貞と吉子」---

貞明が暴君だったのは複数の書物に記されて
　いるそうです。
ただ若干17歳の子供なのでという解釈ですね。
他の帝もこの頃は若くして即位しています。
摂関政治の時代ですね。
なぜ彼だけが暴君と記述されているのかですね。

ただ、誰も分かってくれない、寂しかった子供が
　理解してくれた人、妻の綏子に送った歌。
彼女に宛てた歌が百人一首に選ばれています。
ただ、この歌しか後世に残っていないようですね。

綺麗にまとまったストーリーです。
調べたら在原業平は56歳で亡くなっていました。
この頃は、50代で亡くなるのが一般的なようです。
陽成院は長寿で80歳で亡くなっていました。