宇宙兄弟 日テレ（12/16）#37

第37話　公園におっさん二人

公式サイトから
ＪＡＸＡの合格発表を待つため日本に帰国した六太は、この２～３日、プチ幸運が異常に続いていた。引き出しの奥から商品券が現れたり、合計額が７７７円になったり、小銭がピッタリだったり、茶柱が必要以上に立ったり――。
『逆に怖い！！　逆に不吉！！』
六太が合格するかどうかは、もう運に頼るしかない。
にも関わらず、限られている運はどんどん減るばかり。
やけについている日々に、六太の不安は募るばかりだった。
その頃、受験者の一人、溝口大和の部屋では――。
『残念ながら今回は、不合格となりました』
ＪＡＸＡ職員・星加からの電話で、溝口は不合格となったのである。
理由を問いただす溝口に、星加は言う。
溝口はリーダーとしてこれからどんな職場でもトップに立てる人材だと
思う――だが一つ、足りないことがある『仲間に頼る』ということだ――と。
それを聞き、溝口は閉鎖ボックスでの試験を思い出していた。
『初めて僕に反対意見を言う奴が現れた』
溝口よりも大人な、ケンジのことだった。
『真壁ケンジ……――真壁は合格だろう。そうでなきゃ、困る……』
一方、南波家リビングでは――。
幸か不幸か、おでこをケガして絆創膏を貼った六太が、「う～ん」と腕を組み、電話機の前で悩んでいた。連絡がくる予定の時間を、もう２時間以上も過ぎていたのだ。
『忘れられてる……？　もしかして……』
――とその時、ようやく、プルルル！　と電話が鳴った。
内容は、星加による『呼び出し』だった。
六太が公園に着くと、大勢の遊ぶ子供たちの中で違和感を発しているおっさん・星加がいた。会話の中、六太が子どもの頃に星加と会っていたことを思い出すと――。
星加は六太に握手の手をさしだした。
「我々ＪＡＸＡは君を――宇宙飛行士として迎えます――おめでとう！　君には運がある！」あまりの感動で泣き笑いの顔をする六太。さらに星加は続けた。
「これからさっそく記者会見だ！　今日から君の、宇宙飛行士人生が始まるぞ！」

月での砂掛け作業が終わった日々人。
鶴見の部屋を訪れた星加、一人で連絡するつもりか？
じゃあ行ってくる、俺は空の下で伝えたい。

溝口に電話、残念ながら今回は不合格となりました。
小中高大と常にトップだった溝口、生徒会長でもあった。
僕は皆の代わりに考えて決めてきた。
何がいけなかったか教えてはもらえませんか？
君はリーダ―としてはトップに成れる人材だと思う。
足りないのは、仲間に頼ることだ。

公園まで出て来ないかとJAXAから電話で着替える六太。
あなたは面接で会った。
その前には何度も会ったことは思い出せないかい？
モジャ君。
あのフサフサの・・・
JAXAのライオン丸とかつては言われていた。

我々JAXAは君を、君を宇宙飛行士として迎えます。
おめでとう、君には運がある。
悪かったね、遅くなって、直接言いたかったんだ。
握手する二人を覗き見していた母も涙を流す。

行こう難波君、車を待たせているんだ。
これから記者会見だ、他の皆も向かっている。
ここが会見場、今日から君の宇宙飛行士人生が始まるぞ。

---次回　「11件目のメール」---

ようやく合格した六太でした。
まあ主役の3人が落ちる訳はないのですが・・・
ここまで長かったですね、ケンジとせりかの過去を
　説明して、今回は溝口の説明も少しありました。
出来すぎるが故に仲間を頼らない男、確かに命の危険を
　伴う仕事では一人だけ出来ても駄目な場合もありますよね。
しかし、良く見ていますね・・・長い課題や作業も無駄ではないと
　言うところでしょうか。

まあ、ここも一つの山場ですから、丁寧に描いた感じですね。
でも六太の場合は待ちくたびれてギャグばかりでしたが、
　過去は結構描いてますからね。

これで、ようやく宇宙を目指せるケンジ、せりか、六太です。