宇宙兄弟 日テレ（5/18）#58

第58話　本気の失敗

公式サイトから
宇宙飛行士候補生たちが「カムバックコンペティション」へと挑戦する中、
なぜか六太はピコに気に入られ、酒の席へと誘われていた。
集合場所である酒場へ向かっていると、駐車場で教官・ビンスと出くわす六太。
聞けばビンスもピコと酒を飲むらしく、酒場まで車に乗せてくれることとなった。
道すがら、猛スピードで車を運転しながら、ビンスは六太に質問を投げかける。
『君にとっての、敵は誰ですか？』
ビンスにとっての敵は、マスコミだという。
理由は、マスコミの大多数が宇宙開発、有人飛行を長い目で見てはくれないからだった。
他にも、国の予算が有人に多く使われることに反対し、口をそろえて
金のムダ遣いといい、無人機のみの宇宙開発を提唱する、
科学者、ロボット業界、天文学者たち。
有人飛行を邪魔する者は、ビンスにとってはみんな敵のようだっ た。
六太は答えた。宇宙が好きで関わっているのなら、みんな仲間でいいのではないか――？
『俺の敵は、だいたい俺です』
自分の宇宙へ行きたいという夢を、さんざん邪魔して、足を
ひっぱり続けたのは、結局自分であり、そういうことに気付かせて
くれたのが、天文学者のシャロンだった――と。
酒場でピコと合流すると、話題は六太の『失敗に前向きな性格』へと変わる。
『本気の失敗には価値がある』と言い放つ六太に、ピコとビンスは
少年時代共通の友達だった、リックのことを思い出していた。
ピコとビンスが生まれた町は、ミネソタ州・ポットヒルの田舎町。
宇宙に憧れ、ロケットを作りに奮闘しながら、共通の友達リックは
口癖のようにこう言っていた。
『本気の失敗には……価値がある』――と。
ピコ、ビンス、リックの３人の将来の夢は、有人ロケットを作り宇宙へ飛び出すこと。
管制官になったリックが、宇宙飛行士になったビンスに指示を送り、
そのビンスは、ピコの作った宇宙船に乗るのが目標なのだ。
しかしこの夢を、親や教師、町の大人たちは皆反対しており――？

ピコとビンスとリックは15歳、宇宙を夢見てロケットを
　打ち上げては失敗していた。
本気の失敗には価値があるとリックが話して壊れた
　パーツを分割して持つことにした。

ビンスは有人宇宙飛行の邪魔をするものが敵だと話す。
人が宇宙に行ってこその宇宙計画だと。
尊敬する人が天文学者のシャロンだった六太を敵だとも
　言いかねないビンスです。
六太の敵は自分自身、宇宙への夢を諦めようとした自分に
　気づかせてくれたのがシャロンでした。
ピコが六太を誘ったのは、スポンジのタイヤを提案した。
しかも失敗に前向きだったと話す。
本気の失敗には価値がある。

リックと同じ言葉を話す六太。
小さい頃、3人はピコが作った宇宙船に宇宙飛行士のビンスが
　搭乗して管制官のリックが指示をする夢があった。
しかし田舎町では、そんな夢は理解されなかった。

---次回　「誓いのサイン」---

ピコとビンスの過去エピソードが続くようですね。
ブライアンのISSを眺める幼いピコ、ビンス、リックは六太と
　日々人の様でした。
小さい頃から夢に一生懸命になった者だけが夢を叶える、
　宇宙に携われるのでしょうか。

単なる憧れでは難しい狭き門ですからね。
宇宙バカな人たちの集まりでもあるのでしょう。

かつては宇宙開発予算も膨大で、火星に町が出来ていても
　おかしくないような未来に思われていました。
でも予算が削られ、奪い合う現実。
有人実験こそが宇宙開発、それも事実ですね。