物語シリーズ セカンドシーズン TokyoMX8/03)#05

其の伍　つばさタイガー　伍

公式サイトから
巨大な虎の怪異・「荷虎」の正体をつきとめた翼は、一通の長い手紙をしたためる。
それはいわば彼女のもうひとつの人格である怪異「ブラック羽川」に向けてのものだった。

自分の分身の怪異、ブラック羽川に手紙を書く。
ブラック羽川さん、まずはお礼を言わせて下さい。
あなたしか頼れる相手がいません。
だから生まれて初めて言います。
私を助けて下さい。

私の切り離した心、嫉妬が産んだ新しい怪異。
嫉妬が上限を超えたのは入学式の朝、両親が同じ朝食を
　食べていた事を知った時。
また家族になろうとしていたことを知った時。
私の心に戻って下さい、過去と一緒に。
私は全てを愛します。
多分阿良々木君はがっかりするでしょうね。
彼には一度も好きだと言っていない。
私達のもう一人の妹を助けて下さい。
家出中の火遊びが好きな妹ですが。
私は二人を愛します。           

俺は放っておけば消滅する怪異なのだが、帰る場所が
　あるだけで嬉しいにゃ。
行ってくるにゃ、手紙には、ただいまと書いた。

嫉妬のみならず暗い感情で出来ている苛虎。
白くて美しい姉を支えていると思うと誇らしい。
父も母も後輩も友人も全てが妬ましい。
民倉荘が今夜のターゲット。
何でもは知らないが、何でも燃やせる。           

虎、迎えに来たぜ、一緒に帰ろう。
あの女は発火衝動の源でしかない。
燃やしたい物を燃やすだけの自然現象。
言った筈だ、ご主人に害を為すなら許さにゃい。
この時間に此処を燃やすと被害者が出る、あの女が
　死んだらご主人が泣く。
我慢した結果が怪異を生み出した。
これからも嫌な気持ちを切り離して、自分だけは真っ白であり続ける。
そして新たな怪異を生み続ける。           

羽川翼の意識が重なり、全てを受け入れれば、嫌われるかもしれない、
　頭が悪くなるかもしれない。
それでも白くなくても良い、人物に戻りたい。
戻っておいで、一緒にご飯を食べようよ。

言うことを聞かない虎と戦闘することになる。
猫が虎に勝てないのは分かっている。
無理だ、無茶だ、無駄をするのはご主人様によろしくと
　言われたからにゃ。
それに戦場ヶ原にも言われた。
虎の火は強力で弾き飛ばされる猫。

命懸で頑張っても放火を10秒送らせただけか。
一度も阿良々木君に好きだと言えなかったな。

そんなことは無いぞ羽川、10秒は無駄じゃなかった。
妖刀心渡りが苛虎を貫く。
お前がピンチの時に駆けつけないわけがないだろう。
耳も生えてるし、髪も白いからブラックなのか？
全部あたしだよ。
手紙を読んだ、吸収するなら早くしろ、急所を仕留めたから。
阿良々木君は良いの？
私が私でなくなっても。
羽川は羽川だ、変わっても俺が怒ってやる、嫌ってやる、教えてやる。
羽川の頭を撫でる暦。
私はこんな風にされたかったんだ。

私は阿良々木君が大好きだよ。
結婚を前提に付き合ってくれないかな。
凄く嬉しい、でも好きな子がいるんだ。
振られちゃった、虎を吸収する。
姿も戻って嗚咽する。

髪はトラ縞になったので黒く染めている。
新しい借家で初めて部屋を貰った。
そこで生まれて初めての言葉。
ただいま。

---次回　「総集編I」---

羽川の嫉妬や暗い感情が集まって生まれた怪異の苛虎。
今までは暗い感情やストレスなどの嫌な感情は全て
　他に押し付けてきた。
それがブラック羽川であり、苛虎を生み出した。
自分は白いままで有り続けていた。
これからは、全てを受け入れることにした。

今までは良い子だった羽川が我儘に振る舞うのも良いですね。
この先、変わった羽川が見られるなら楽しみですね。

そしてOPで二人だけ名前がクレジットされていた阿良々木暦と
　羽川翼。
最後の最後にヒーロー宜しくの登場でしたね。
今までの思いも込めて告白して、振られて泣くことになりました。
想いっきりの号泣でしたが、スッキリしたことでもあるでしょう。

でも阿良々木暦の嫁は羽川翼で恋人が戦場ヶ原ひたぎだと思う。

産まれて初めて部屋を持てた、そこで初めて、ただいまの
　書置きを読む。
ブラック羽川が出かけに書いた文字ですね。

最初1話？に二人分の朝食が描かれていたのは、両親が
　食べたことを意味していたのですね。
ようやく納得出来ました。

次回が総集編Iなのですが、各エピソードごとに総集編が
　あるのだろうか・・・単なる尺合わせ？