有頂天家族 TokyoMX(8/25)#08
第八話 父の発つ日
公式サイトから
金閣と銀閣に告げられた事実を確かめるため、矢一郎と矢三郎は
矢二郎のいる六道珍皇寺の井戸を訪れる。
父・総一郎はなぜ狸鍋になったのか。
なぜ矢二郎は蛙
となって井戸に篭ることを選んだのか。
矢二郎の思わぬ告白は、矢一郎と矢三郎に衝撃を与える。
そして矢三郎は、総一郎の死について赤玉先生よりさらに新たな
事実を告げられるのだった。
俺は今日と一番やる気のない狸だった。
やる気があるのは酒を飲む時だけだった。
海星を好きになったと父に相談した。
よりにもよって弟の婚約者を。
京都を離れると相談した。
息子たちが離れて暮らすことを嫌った父親。
それは自身が夷川と仲が悪いからかもしれない。
私は絶えて暮すしかないのでしょうか?
暫く待て、何とかしてみよう。
その後は父のお気に入りの、偽叡山電車に化けて街中を走った。
それから父は帰らなかった。
次の日も帰らない。
偽右衛門が金曜倶楽部に食われたと連絡が届いた。
酔った父上を街中に置いてきたから金曜倶楽部の手に落ちたのだった。
それからは腑抜け状態の矢二郎だった。
皆が言うように、俺は駄目な狸だった。
本当のことも言えず、家族と暮らすわけにもいかず。
俺は狸であることを辞めたのだ。
先生を忘れていた。
矢三郎が日本橋に逃げている間は海星が赤玉先生の
下を良く訪れていた。
そして半纏をプレゼントしてくれた。
先生は女子が好きなのですね。
もう、それしか楽しみが無い。
父の事を考えているのであります。
最後に有ったのが矢二郎兄さん、酔って街中に
置いてきたのだと知りました。
最後に有ったのは矢二郎ではない。
鍋になったので化けられません。
矢三郎をくれぐれもよろしくお願いいたします。
あいつは、いつか先生をお助けする事でしょう。
儂はお前と別れるのが残念じゃ。
狸にしておくのが惜しかった。
戻って矢二郎に会ったことを母に話す。
母は知っていた、あの子は海星が好きだったの。
井戸に籠った理由を知っていたのですか?
母だから、理解してあげないと。
矢一郎、あの子を責めないでおくれ。
分かってます、兄だから分かっているので辛いのです。
息子たちは父の性格を各々引き継いだ、
長兄は責任感だけを、次兄は呑気さだけを、弟は純真さだけを
そして私は阿呆ぶりだけを。
バラバラな兄弟を繋ぎとめるのは海よりも深い母の愛と
偉大なる父とのさよならである。
一つの大きなさよならが残された者を繋ぐことが有る。
---次回 「夷川の娘・海星」---
矢二郎の父の死に関わる告白でした。
事の発端は海星への恋心だったのですね。
あの日、自分が連れ帰っていたらと自責の念に
囚われていたのでした。
淀川先生との会話で、父は思い残すことも無く、達観していた
様ですが、それでも辛いですね。
兄も母も皆が矢二郎の真実を知っても、どうしようもないですよね。
そして罰として、狸であることを辞めたのだ・・・
救われることが有れば良いのですが。
実は最後に赤玉先生に挨拶していたのでした。
そんなさり気無いエピソードも良いですね。
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「だから俺は一切を飲み込んで、井戸の中の蛙になった。
狸であることを辞めたのだ」
京都で一番やる気のない狸といわれていた矢二郎だったが、
かつて片をつけようのない恋をしていたのだという。
あの日は、そのことを父・総一郎に酒を交えて相談し、
帰りは二人で遊んようなのだが、父だけが帰らず…。。。... [続きを読む]
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