蟲師 続章 TokyoMX(6/13)#09
第九話 潮わく谷
公式サイトから
雪の時節も青々と実りをたたえる里。
眠りにつく事すら無く農事に精を出す男は、その脈動と共に何かを刻み続ける。
家族が生きる地の為に、そして己の血が為に──。
足を負傷して雪庇で休むギンコ。
豊一に助けられて家で目が覚めた。
男の住む谷は冬なのに、春の景色だった。
豊一からは甘い匂いが香った。
谷を昼夜働いて開墾していた。
祖父に息子の母親、その男の妻の様子を尋ねる。
息子を産んで1年後に亡くなった、それも酷い死に方だったと訪ねる。
もしそうなら息子さんだけでなく、嫁の命も危ないと伝える。
余計な事は言わないでくれ、恩を仇で返すのかと告げる祖父。
豊一に休んだ方が良い、禄に眠れないのだろう。
それは蟲の影響だ。
母親の命の上に成り立っている。
それでも物心ついた時から働いている。
もっと豊かになるために。
父から母さんを奪って申し訳ないと思っている。
だからこそ、俺は働かないといけない。
俺にこの谷の豊かさを奪う権利は無い。
虫下しを祖父に手渡すギンコ。
必要だと思ったら飲ませて下さい。
豊一が遂に倒れてしまう、嫁が発見する。
しかし目覚めると働きに出ると言う。
祖父が息子の豊一に真実を告げる。
豊一が生まれたころは貧乏で乳が出なかった。
貧しい入植者だけの谷で乳をもらうことも出来なかった。
ある日、甘い匂いのする白い池を発見した。
その水が甘い、豊一にも飲ませた。
次の日から母の千代から乳が溢れるようになった。
しかし千代は体調を崩す。
指を切ると、甘い乳が出るようになっていた。
豊一が乳離れをする頃、千代は白い涙を流して亡くなった。
そして息を引きとった。
乳潮、体液を乳に換える蟲の仕業。
宿主に養分を取らせて強まるが宿主が弱ると次を探す。
豊一は既に、この力を手放せなかった。
俺にも守る物が出来た。
虫下しは飲まずに働いた。
数年後、その谷に厳しい冬が訪れた、豊一はまだ元気だった。
---次回 「冬の底」---
蟲の宿った男、豊一の活力が谷を春にしていたと言う事かな?
数年後に冬だったのは豊一の死期が近づいたから?
母親の寿命と息子の寿命が全然違う。
それは男女の違いと願いの違いだろうか。
分かったような、分からないエピソードでした。
体液が乳になっても昼夜働けるなら、宿主に
なる人もいそうですね。
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第9話 「潮わく谷」
雪の時節も青々と実りをたたえる里。
眠りにつく事すら無く農事に精を出す男は、
その脈動と共に何かを刻み続ける。
家族が生きる地の為に、そして己の血が為に──。
(公式サイトのあらすじより)
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蟲師の話ですが…(苦笑)
細かい事はあまり気にしなくても良い話(回)だと思いますが…
母乳って血液から作られるそうです。
物がなくて栄養状態が悪い母親が蟲に侵された結果、お乳が出るようになった。
表現は悪いですが、「身を削って豊一を育てた」って事です。
ギンコの言った「それが母親の命の上に成り立っている」になりますね。
そうして母親の愛情を受けて育った子供が、今度は父親になり家族を守ろうと必死で働いている。
この話のせつない所は、母親が蟲に侵されなければ赤ん坊(豊一)も死んでいたかもしれなかった所。
もう少し続けます。
投稿: もっちゃん | 2014年6月19日 (木) 00時17分
分からないのは、眠らずに働ける息子、そのお陰で冬なのに
春だった部分です。
良く働くと冬が晴になるのが不明です。
しかも最後は虫下しを飲んだら冬になった。
乳潮が季節を変えられるのか??不思議でした。
投稿: 管理人 | 2014年6月19日 (木) 15時46分