蟲師 続章 BS11(8/20)特別編

特別編　棘の道

幼い薬袋クマドは老人に連れられて
　庵へ向かう。
ここで虫が見えるまで籠って出られない。
薬袋の一族は狩房の一族の体内に宿した禁種の蟲を
　打ち倒すことを役目としてきた。
しかしクマドの祖父も、父も禁種の蟲が見えなかった。
一人で暮すうちに幻を見るクマド、いずれ魂が抜ける。
其の後に代わりの物を入れてあげるよ。
ある日、遂に魂が抜けた状態のクマド。
老人が人工の蟲を燭台を利用して体内に送り込む。
虫が見える様になったクマド。
そこは蟲が通る棘の道と呼ばれる通り道、
　人と蟲が出会う繋ぎ目。

探幽から頼まれて薬袋の一族が調べる蟲の
　異常発生の調査に付き添うギンコ。
薬袋の当主はクマド、探幽とは歳が近いせいか
薬袋タマが良く家に招いた。
話しを聞くが感情の無いクマドに嫌われていると思った
　幼い頃の探幽だった。
そんなクマドが無茶をするのではないかと不安になって
　ギンコにも共に行動することを依頼したのだった。

蟲が多くなってきた、ここから棘の道に入る。
蟲も多く入りたくはないギンコ。
棘の道が開いたまま閉じない。
それで蟲が異常発生したり死んだ草花が蘇った。
死が無くなっているのだった。
その先に大物が潜んでいる気配がする。
一人で倒すのは難しい、先に穴を塞ぐべきだ。
クマドはその先に禁種の蟲が居るなら見たい。
誰も見たことのない禁種の蟲を。

黒く大きな核喰蟲がクマドを覆って取り込もうとしていた。
しかし既に魂の無いクマドには何も効かない。
駆けつけたギンコを襲う核喰蟲、魂を持っていかれるぞ。
クマドの口から出現する白い蟲が核喰蟲と争い始める。
遂に白い蟲が核喰蟲を飲み込んでしまう。

倒れて動かないクマド、探幽の家に運ぶ。
薬袋タマがクマドに光酒から作った人工の蟲を
　再び忍び込ませる。
復活するクマド、こうしてでも先へ進まねばならぬ。

探幽がクマドとギンコに野点で茶を振る舞う。
あの異常は核喰蟲を恐れた蟲が新たな棘の道を作った。
その出口が塞がらなかったのだった。
核喰蟲が居なくなれば、穴も塞がるだろう。
禁種の蟲ではなかった。
感情の無いクマドに抹茶は上手いと教え込む。
強引だと思うギンコだった。

---感想---

蟲師続章の11話12話として放送されるはずだった
　棘の道でした。
蟲の異常発生を調べる薬袋クマド。
探幽に頼まれて共に行動するギンコでした。
クマドは人工的な蟲を魂の代わりに宿していたのでした。
そこまでしても禁種の蟲を退治することが宿命の薬袋一族の
　お話でした。

しかし見えない蟲を退治する無謀とも言えるような
　運命ですね。
人工の蟲が魂の代わり、感情を失ったクマドでした。
何だか蟲に操られているようで、嫌な設定ですね。
体内に蟲を宿す魔術師という設定の作品もありましたが、
　どちらも嫌ですね。

さて10月から続章の後半が始まります。
こんな状況で大丈夫でしょうか、落とさず無事に全話が
　放送されれば良いのですが。