失われた未来を求めて TokyoMX(11/29)#09

第9話　過去への扉

佳織は一命を取り留めるが意識を取り戻すのは絶望的だった。
文化祭に参加できる状態でもなかった。

古川ゆいは転校した。
内浜大学理学部に進学する愛理。
奏は佳織の意識を取り戻すべく医学部に進学した。
しかし直ぐに壁にぶつかった。
何故なら脳は未知の分野、治療など不可能だった。

愛理は大学で量子チューリングマシンを研究していた。
脳も一種の量子チューリングマシンなのよ。
量子サイバネティクス等を学ぶ奏。
あの日から志織は研究に没頭していた。
志織の研究もその分野に近かった。

愛理が部屋を訪れる。
ケニーから「宇宙ひも理論の余剰次元による時間素行」の
　論文が届いていた。
凪沙は学園を潰して研究所を建設していた。
黒い箱が一番反応する場所だったから。
華宮総合研究所では色んな研究を行っていた。
志織もそこに勤務していた。

そこでは黒い箱を研究していた。
そして中心のマル秘研究に愛理と奏を案内する。
そこではゆいを研究していた。
あの日に家に戻るとゆいは機能停止していた。
人造人間だったゆい。
その当時の科学レベルでは到底作れない。
黒い箱がゆいに反応する、ある種のAIユニットだと考えている。

ゆいを研究して佳織の救出の可能性を思いついた志織。
佳織の意識を別の体に移設することだった。
奏と愛理も大学を中退して研究に参加する。
ゆいの体を研究して佳織の人工素体を完成させる。
しかし佳織の意識は移動できなかった。
なのにゆいは意識を持ち始める。

志織は北欧で人工頭脳の研究に向かった。
ケニーの理論を眺めて思いつく奏、これなら全てに辻褄が合う。
ゆいは未来から過去へ送られたのだと考える。
過去を変えて佳織を救う。
タイムパラドックスはどうするの？
それに変えられたとしても異なる世界が多世界理論。
分岐した世界が合流する可能性がある。
そうでないと宇宙全体の質量が何倍にも増えることになる。
佳織の人工素体をゆいに変更する。
過去に送るにはその世界に量子振動装置が必要。
あの黒い箱がある、あれはゆいに反応する。
ゆいを教育する奏、あの日から14年が経過。
時間が経てば経つほどに過去に送るエネルギーは膨大になる。
あの黒いAIユニットを作ったのは誰？
多分、志織さんじゃないかな。
あれも量子チューリングマシンかもしれない。
多世界の記録を持つアカシックレコードかもしれない。
セーブポイントを考えれば良い。

10月14日の事故から佳織を救うことをゆいに命じて
　過去に送る。
そして、あの日のゆいとの遭遇となったのだった。

---次回　「残された時間」---

佳織が事故に在ってからの未来でした。
ユイを送り込んでも佳織の事故は防げなかった未来。
でも、それを最初に考えたのは別世界の誰かなのか。
凪沙が持っていた黒い箱。
あれを作ったのは誰か、
あれの存在が全ての始まりとすれば、それは誰なのか。

奏と愛理ではないので、志織なのか？
それに機能停止したゆいが存在するから研究できた
　分岐した世界。
ゆいを最初に送ったのはどの世界なのか。
ようやく世界の本質が明かされたのですが、
　まだまだ謎は残っています。

何度もゆいは送り込まれたようですが、最後にどうなるのかが
　気になりますね。