純潔のマリア BS11(1/25)#03

第3話　武器でなく信仰で
　　　　　　-FIDE, NON ARMIS-

マリアを捕まえて魔力を奪おうとする大天使ミカエル。
ミカエルと知らずに矢を射かけたジョセフ。
ジョセフに止めろと声を掛けるマリア。
大天使ミカエルと知って仰天するジョセフとアン。

世の理を保つためにマリアに制裁を与えねばならん。
アリアの行いが正しいと叫ぶジョセフとアン。
隣人を愛するのと同様に、私はマリアも愛しています。
ミカエルに向かって矢を番えるジョセフ。

天上の王より裁きが降った。
魔女マリアに許しの機会を与える。
大勢の人の前で大きな力を使うことは制限される。
純潔を失えば、魔女の力を失う。
エゼキエルを私の名代とする。
己の幸福と世界の幸福を天秤にかけるが良い。

鳩に化けられるエゼキエル、自己の快楽と引き換えに
　魔力を使うことになる。
使い魔は梟、二人がかりでハトを小突く。
これは猛禽類の性だ。

それならエゼキエルが人々を助ければいい。
天の教会は地上には手出ししない。
マリアが間違っているとは思えないとエゼキエルに話すジョセフ。

戦場を見守るマリア、戦を止めたいが出来なくて歯ぎしりする。
ミカエルは忙しいから四六時中見ているわけではない。
そのために私が遣わされた。
それを聞いて魔物を出現させて戦を止める。
今見ていなかったでしょう、誰の所為かなととぼけるマリア。

村人からマリアの噂が聞こえてくる。
一度会ってみたいと呼びつける修道士ベルナール。
ジョセフがマリアを教会まで案内する。
村人を踏み殺した罪で豚を裁判する教会だった。
傭兵のガルファはマリアが戦を止めた所為で
　設け損ねたと悪態をつく。

司教様に口添えするので、悔い改めないかとマリアに
　話すベルナール。
それでも魔女を名乗るのは看過できない。
私は天上界も教会も大嫌い。
宗旨替えを断るマリア、他人に無理強いされるのが大嫌い。
大修道院長に罪の懺悔を求めるベルナール。
マリアの罪を許そう。
ミツバチの世界が美しいと考えるベルナール。
マリアにはこのまま町のために頑張ってもらう。
今はまだ何もしない。

マリアに何処からか声が聞こえる。
お前は何のためにこんなことをしている？
気に入らないことを止めるだけ。
全ては無駄な営みだ。
いつもの事が始まるだけ、ゆっくり眺めるだけだ。

---次回　「MEMENTO MORI」---

ジョセフとアンの叫びが天上界に届き、執行猶予期間を
　得られたマリアでした。
彼らにとって、何もしない天上界よりも現実的に守って
　助けてくれるマリアの方が有りがたい。
しかしそれが可能なのは精々が小さな村レベル。
大規模になれば不公平が生じて、嫉妬、妬みが生じる。
だから天上界は何もしない。

でも七つの大罪に嫉妬は含まれているから無視しても良いとも
　思いますけれどね。
魔力使用に制約が課せられたマリアです。
でも見つからなければ良いのは面白い。
エゼキエルは見張り役、具体的には報告するだけなのでしょうか。
アルテミス達に小突かれるのが面白い。
鳩は猛禽類のエサ、梟はワシやタカの仲間ですからね。

そして強かだった修道士ベルナール。
豚を裁判にかける教会、それ程に愚かで腐っている
　例えなのでしょうね。