乱歩奇譚 Game of Laplace フジ(8/06)#06

第6話　地獄風景

アケチ探偵事務所の前に子猫が捨てられていたのを
　拾ってきたコバヤシ。
ハシバの家で飼っても気軽に会えないから、
　この探偵事務所で飼うのが望ましい。
しかしアケチは極度の猫嫌いだった。

仕方なく新しい飼い主を探そうと出かけると爆弾をセットされた
　影男が捨てらていた。
レンタルDVDを借りて気を失って目覚めたら此処だった。
どうやら時限爆弾は本物、警察に連絡するのは影男は
　逮捕されるので嫌だった。
実はアケチの弱みを握っている影男、爆弾解体処理に
　協力を渋々ながら引き受ける。
外からお赤ちゃんの泣き声が聞こえる。
アケチの子供だと書き置きとともに捨てられていた。

階下から銃声と警察の声が聞こえる。
階下の金融会社に強盗が入って立て籠もったらしい。
これで下にも降りられなくなった。
バッグにはミルクや着替えなど一式が入っていた。
飛行制限があるのでハシバのヘリは呼べない。
各自が勝手にプランを提案するが、どれも影男の
　爆弾で強盗とともに爆発するアイデアで却下される。

爆弾を外す算段を考えよう。
恐らくはアケチへの報復が目的。
エメラルドが付いていたので、5月の誕生石。
コバヤシが今日の日付を打ち込むと爆弾が外れる。
アケチが空に投げると爆発、黒蜥蜴のプレゼントだった。
今日は黒蜥蜴の誕生日、アケチと祝いたかったらしい。

赤ちゃんと子猫と強盗は、彼女とは一切関係無かった。
赤ちゃんの母親が引取に戻ってきた。
子育てに疲れて自由を満喫したかったらしい。
子猫はコバヤシが餌をやってアケチの部屋で飼い始めた。
子猫に人間の許可は必要ない。

カガミに面会するナカムラ。
あれから二十面相は増えている。
君と警察、どちらが正しいのか分からなくなってきたよ。

---次回　「パノラマ島奇談　前編」---

爆弾に捨て猫、捨て子、強盗が一度に起こった地獄でした。
黒蜥蜴の悪戯でしたが映像でも出演して欲しかった。
声だけの出演は物足りない。
ギャグキャラとしても影男を凌ぐ存在感。
アケチもコバヤシも脇に追いやる黒蜥蜴です。

この作品にアケチは必要なのだろうか。
各自が考えたプランA,B,C,Dは最初だけで残りの3つは
　最後の爆発が同じで冗長でした。
爆発させるにしても、場所を変えるとか、もう一捻り欲しかった。
ギャグにもなっておらず、無駄でしたね。
コバヤシはアケチに対して冷血とか結構、言いたいことを
　言うキャラに成長してましたね。
最後のカガミとナカムラの面会シーン。
これはカガミの再登場があるのか。
それとも達観したナカムラが変身するのか？

影男と黒蜥蜴の変態性だけが際立っている作品です。
エログロも今や禁じられて満足に放送出来ない時代には
　色々と難しいマーケットを狙ってますよね。