うしおととら TokyoMX(8/28)#09

第九話　風狂い

人間を襲うようになったかまいたちの十郎。
もう獣の槍を持った人間に頼むしかない。
お金を落として大慌てのうしお。
かまいたちに襲われるが、獣の槍を試したのだった。

山奥に案内されたうしお。
弟の十郎を獣の槍で殺して欲しい。
人間を襲うと逆に絶滅させられる。
400年生きてきた、かまいたちのかがりと雷信。
三位一体の攻撃をする、人を転ばせて斬って薬を塗る。
そうして人が近づかないように脅してきた。
飛騨に住んでいた3人がゴルフ場や開発の影響で
　仙台に流れてきた。
しかしここも高速道路の開発で追いやられる。
そんな人間から逃げるように点々とする生活に疲れたのだった。

しかし、兄弟が殺すことには反対のうしおは断る。
そこに十郎が別れの挨拶に訪れる。
人間を殺すという言葉に戦うが切られてしまう。
とらがうしおを助ける、かがりの薬で復活する。
飛騨で暮らしていた頃は優しい十郎だった。

人間を殺す十郎は放っては置けない。
しかし人を殺す思いと悲しみが伝わってきた。
再び十郎と戦ううしお。
崖を切り崩されて重機の下敷きになった雷信とかがり。
二人を助けようとするうしお。
大好きだったジャングルジムが撤去されることになって悲しかった。
その経験で十郎の気持ちも少し分かる。
悪かったな、辛かっただろう、俺を刺せ。
他人の代わりにお前が刺される必要はないと怒るとら。

工事担当者がやってきて十郎に石を投げる。
驚かすと逃走するがタバコがガソリンに引火する。
手伝ってくれと叫ぶうしおに、反応する工事担当者。
雷信もかがりも無事だった。
俺がお前たちが暮らせる場所を探して連れて行ってやる。
だから一緒に行こう。

そうなったら良いなと突然うしおを攻撃する。
槍に貫かれる、お前が泣いて言った言葉が聞きたかった。
それを聞いてどうでも良くなった、消滅する。

---次回　「童のいる家」---

最後の工事担当者が手伝って兄弟を助けるなら、
　悪い人間ばかりじゃないとの台詞が欲しい。
その台詞を言わないのなら、彼らが手伝うシーンは
　カットでも良いと思う。

結局はうしおの悪かったな、辛かったなの言葉が
　聞きたかったと言わせるのには必要ないと思う。
尺が余るので、追加したけれど中途半端に思える。
最後の自ら槍に刺されるシーンも人間を殺しすぎた的な
　台詞があっても良かった。

エピソードは乱開発が叫ばれた昭和の時代を色濃く
　反映してますね。