ハイスクール・フリート BS11(6/25)#12終

最終回　第12話　ラストバトルでピンチ

武蔵の浦賀水道到達まで20分。
明乃は学校長に作戦行動の許可をもらう。
地上からの迎撃も準備中、攻撃は一度だけ。
5分、いえ3分の時間を稼いで頂戴。
ブルーマーメイド隊長にも連絡する。
ましろが姉の真霜隊長に直訴して了承を得る。
追われるものより追うものが強いところを見せてやる。

主砲を主砲で狙い、魚雷は全弾一斉発射。
晴風の主砲が当たってもビクともしない。
魚雷は全弾命中して武蔵の速度が低下。
しかし武蔵の主砲の威力は凄まじく晴風は一瞬浮遊する。
艦内で火災発生、もう5分は稼いだ。
進行方向も防がれて逃げ場はなく、機関室左舷に浸水。
総員離艦用意を決断する明乃。

後方から支援艦が到着する、比叡、舞風、アドミラルシュペー、天神。
皆が来てくれたなら、まだやれる。
武蔵に乗り込もう、作戦を全艦に伝える。
武蔵が接舷出来るように攻撃の注意を晴風から反らしてくれる。
危険な船首に回り込んで噴進弾を発射する。
煙幕に利用して急速回頭、右舷に回りこむ。
しかし舵が切れずに苦しむ、パラシュートを利用して無理やり回頭。
右舷に接舷、救出部隊が突入する。

ましろが明乃にも突入を提案する。
もえかを助けに1人で走る明乃。
ようやく再会出来た2人。
無事に作戦終了、全艦横須賀に帰還。

遂に長い航海も終わり横須賀に上陸して喜ぶ乗組員。
真雪学校長の出番は無かったが生徒たちが頑張ってくれたので満足だった。
晴風はここまでの航行が限界だった、轟沈する。
敬礼する明乃だった。

---最終回---

ようやく武蔵クルーにワクチンを注射して、無力化、もえかを
　助けられた明乃でした。
作戦の肝は噴進弾とパラシュートでした。
パラシュートで無理やり回頭して接舷する。
このシーンはガルパンの黒森峰との最終決戦を思わせますね。
履帯を切ってでもドリフトして撃つシーン。
晴風の長所は速力だけですから、接舷するまでを他の艦が
　注意をそらす攻撃をしてくれる必要がある。
その作戦を可能にしたのはシュペーや比叡、舞風、浜風、天神でした。
真雪学校長の出撃も見たかったが、どうやら地上迎撃に
　備えていたようですね。

スタッフは戦艦どうしのバトルを描きたかったのでしょう。
そのバトルは十分に描けたのではないだろうか。
ヤマト的な発想ならシュペーが自ら被弾して晴風を守って、
　スキッパーで突撃して道を作る的な玉砕覚悟の作戦を描くのでしょう。
そうならずに無事な戦闘で良かったと思う。

全編を通じて楽しめた作品ですが、背景や世界設定の
　描き方が一部不十分だと思う。
特に艦載機の不在は説明が必要だと思う。
最初に反乱者として認識されたが誤解が解けたところの
　描写も足りなかった。
学校や海上保安警備局などの認識や扱いが上手く描けていなかったと思う。
疑問点は存在するが、全体としてはミリタリーと少女の世界は
　描けていたと思うし楽しめた。