夏目友人帳 伍 テレ東(11/01)#05

第五話　結んではいけない

地学教室の黒板に文字を発見した。
西村には見えない妖かしが書いた文字。
妖かしの陰を見つけるが見失う。
多軌と偶然出会い、話をすると自宅に妖かしが居たのだった。
詳細を尋ねると、自宅で不審な音が聞こえる。
怖かったが祖父の残した陣で姿を見る。
毛むくじゃらで巨大な妖かしが家から出られなくなっていた。
祖父は結界を施したので、迷ってしまったらしい。
出るための案内図を手渡すと無事に脱出できたらしく
　合図の梅の枝が玄関に置かれていた。

ニャンコ先生は多軌から新しい妖かしの臭がすると
　聞かされて自宅を訪れる。
世間体もあるのでレイコの姿で訪問する。
多軌に抱きしめられなくて嬉しいニャンコ先生。
祖父の陣は祓い屋では禁術だと告げる。
2階で気配がするのでニャンコ先生が斑の姿で捕まえる。
ネズミに見えて、兎の妖かしだった。
毛むくじゃらの妖怪が入っていったので、付いていくと
　迷ってしまって友達の妖かしが行方不明になった。
窓から毛むくじゃらの妖かしが覗いている。
夏目が事情を訪ねる。

北の枯木に住んでいたが切り倒されたので、南の枯木に
　移動途中で近道をしたら出られなくなった。
怖いのに目を見て話す少女の目を見て離れ難くなってしまった。
黒板の字も見られたと知って、情けない。
旅の兎を探す手伝いをする毛むくじゃら妖怪。
多軌も見えないが引け目を感じて手伝う。
秘術で隠されていた扉を発見する。
その中でようやく旅の兎を発見する。
祖父の結界は家人を守ろうとしていた。
見えないのだからと何も言わずに去っていく妖かし。
見えないのは結ぶ線が無いということだ。
秘術を禁じた者は優しいのだな。
兎も毛むくじゃらも夏目に礼を述べて去っていく。
多軌に聞かせてやりたいが聞こえない。
黒板に書いた文字だけは忘れてくれ。
共に美しい景色を見せてあげたい。
それはまるで・・・。

---次回　「音無しの谷」---

ようやくメインヒロインの一人である多軌の登場です。
妖かしが見える祖父の陣と絡めてエピソード。
あの陣のお陰で離れがたくなったモサモサ妖怪でした。
出来るならば多軌を連れて行きたい。
精神的に大人の妖かしで良かったエピソードでした。
これが若くて多軌に美しい景色を見せようと連れて行く
　妖怪だったら大事でした。
ある意味で老いらくの恋みたいな枯れた思いを感じます。

モサモサ妖怪は陣がなければ多軌の目を見て話すこともなかった。
陣が災いとなることもある、使用者を守る意味での優しさ。
それに加えて妖かしが人を気にしない優しさの意味だったのでしょう。
人と妖かしでは寿命が違うので悲劇となることを避ける意味も
　あるのでしょう。

今回も珍しいレイコの姿に化けたニャンコ先生でした。
多軌には不評でした。