3月のライオン Eテレ (11/12)#06

第6話
　Chapter 11　神さまの子供　その１

　食事中に思わず呟いた一言、何処か行きたい。
その一言がきっかけとなって口々に各自が希望を言う。
モモちゃんはお芋掘りが楽しかったらしくてまた行きたいらしい。
あかりは海のリゾート、でも何処でもご飯の準備をしなくて
　良いのが一番嬉しい。
行きたいところなんて無い零。
ただ逃げ出したかった。
学校の課外授業、移動教室を欠席する零。
対局は2親等以内の葬式以外では休めない。
でも友達の居ない零は安堵していたのも事実だった。
プロは月に数試合の対局があり、それ以外はトレーニング。
棋譜を読んで学ぶのが仕事だった。
お前に居場所など何処にもない、香子の言葉は正しかった。
だからこそ、プロになりたかった。
がむしゃらに戦ってプロになって一人住まいとなった。
1年目は蓄えで何とかなった、C級1組目からB級2組目に
　2名が昇進した。
しかし蓄えが尽きて2連敗した。
昇進の目は消えてしまった。

Chapter 12　神さまの子供　その2

担任の林田先生がランチを同席する。
投稿した詰将棋が掲載されていた。
1週間かけて考えたが零は数分で解いてしまった。
宗谷冬司は、今現在3冠を保持している。
林田先生と同じ年で中学生でプロになった。
彼こそが神さまの子供だと思う零。
タイトルホルダーなのでトーナメントには出場しないので
　見たことがある程度だった。
中学生でプロになった4人は名人やタイトルを取得した。
5人目のプロが零だった。
周囲の期待は大きい。
実は連敗を知って励ましに来てくれた先生だった。
再び学校に入ったのは勉強するためじゃないだろう？

Chapter 13　神さまの子供　その3

3連敗してしまって落ち込んでしまった。
そんなときにひなと出会った。
商店街に行くので一緒に行こうと誘われる。
シェイクが美味しそうで悩んでいるので買ってあげるよ。
元気のない零を励まそうと気遣ってくれていた。
中学生に元気づけられる僕って何？
一緒にご飯食べよう。
あかりもひなも自分以外のこと、お店の手伝いや下の子の
　面倒を見ている。
零は自分のことだけで精一杯。
あかりもひなも立派だと気づく。
ファーストフード店でひなたの好きな幼馴染の野球部の
　エースで4番の高橋と出会う。
気を利かせて退席しようとするがひなたに止められる。
緊張してシェイクをこぼしてトイレに行く。
2人だけとなっては話すことがない。

---次回　「」---

B級に昇進できたが、その次で足踏みとなった零。
落ち込んでいるが行動に移せない。
やるべきことは分かっているが出来ないもどかしさ。
担任の先生も気遣ってくれた。
ひなたも気遣ってくれる。
でも自分が一人だけ何も出来ない、出来ていない。
周囲の目も気になっていた。
中学生でプロになった棋士は大成する。
現時点のトップ棋士、宗や冬司も中学でプロになった。
雲の上の存在で彼こそが神さまの子供だと思った。

足掻きたいがメンタルがバラバラで制御出来ていない零でした。
思いの外、香子が零に影を落としていますね。