夏目友人帳 伍 テレ東(12/06)#09

第九話　険しきをゆく

妖怪に追われる夏目、橋の下に隠れる。
そこで椎茸のような妖かし、三ツ皿を踏んでしまう。
そのせいで傘に傷がついた、暫くは手下になれ。
荒くれ者の様な傷は朱遠さまのお側には相応しくない。

朱遠さまにもう一度会って、お側に仕えたい。
かつて野犬にく食べられそうになったが助けられた。
仲良くなって、一緒に釣りをしたりした。
しかし仙術修行の身、途中なのでと戻っていった。
再び近隣を通過するので、その祭にお供に加えてもらう。
こっそりと最後尾に紛れ込めば大丈夫だろう。
高貴な妖かしらしく、住む世界が異なる。
一緒に居たくても無理なこともある。

隊列に参加するためには、傘の傷を直し、身なりも
　綺麗に着飾ろうと考える三ツ皿。
傷は夏目のせいなので手伝うが寝不足で疲れてしまう。
朱遠さまの御一行が近隣を通るが目通りなど無理。
貢物を用意すれば良いかもしれない。
人の子なども良いかもと噂を聞く。
それを聞いて夏目を思う三ツ皿、を見守るニャンコ先生。

着飾った三ツ皿、そろそろ朱遠さま御一行が通られる。
空気が明らかに変わり痛いほどの光りに包まれた行列を見る。
近づく三ツ皿、転んで声をたてる。
お供の側近が控えろと命じる。
お側に仕えたいと申し立てると尋ねられる。
何を持つ？
何も、（持たぬ）。
何も持たぬが何を捧げる？
夏目を思うが、何も捧げるものも持たぬ。
友よ、我らの道は厳しい、帰られよ。

夏目を捧げようと考えたことを詫びようとするが
　ニャンコ先生がこの先はどうすると訪ねて話の腰を折る。
小物がダメなら、大物になるため修行する。
先程は見下して悪かったと側近が修行のための書物を届ける。
これをこなして参られよ。

---次回　「塔子と滋」---

オープニングで妖かしに追いかけられるのは夏目のお約束ですね。
そして何かに出会うのも。
今回は椎茸のような妖かしの三ツ皿と出会う。
一人で暮らす彼に気まぐれで仲良くなって友と呼んでくれた
　仙術修行をする高貴な朱遠。
彼と共に目指したい、行きたいと願う妖かしでした。

でも明らかに分不相応、身分が違う、住む世界が違う。
いくら頑張っても無理なこともある。
彼の対応も行列にこっそりついていくと明らかに無理な方法。
それでも最後まで面倒を見る夏目。
結局は頑張るしか無いのですが、一瞬でも夏目を
　捧げ物にしようとも考えた。
そんな自分を謝ろうとするのですが、全てを知るニャンコ先生は
　許してくれて話題を変えました。
一時の気の迷いは仕方ない、思っても行動しなかったので
　許されたのでした。
それに知らない夏目に言っても仕方ないことでもあります。

そんな彼の思いが通じたのか、側に仕えるための
　指針が記されました。
頑張れば何とか成るかもしれない。
未来のある話で終わって良かったですね。
三ツ皿の傘は被り物ですが、被っても目鼻があるのが
　面白い造形でした。