3月のライオン Eテレ (12/10)#09

第9話
　Chapter. 18　遠雷②

棋士歴40年の松永昭一7段との対戦に向かう。
26歳でプロになった最高位はB-1でC-2に降格したら引退する。
将棋会館に向かう途中の神社で松永7段がお参りして、おみくじを引くのを
　見かけて見ないフリして去っていく零。
ギリギリに到着する松永7段、これが心理戦なのか。
穴熊に構えるスタイルだが、意味不明の指し手が多い。
失敗を態度や表情に表すので、零も対応に困る。
これではわざと負けることも出来ない。
見ているのが辛いので早く終わらそう。
その後は15分で投了。
しかし先輩の欠片も見られない、見苦しいほどの悔しさを
　込めた投了で威厳も感じられない。
もう顔を合わせたくないので階段で降りて帰ろうとするが
　同じ考えで階段で会うと転んでしまう。
お腹が空いたらしく、勝ったから奢れ。
蕎麦、うなぎだ、特上だ。

ニャー将棋の続き。

Chapter. 19　遠雷③

うな丼2段重ねを食べて日本酒を飲む松永。
幸田の弟子だと知っていた、幸田の将棋を語り
　娘の香子も知っていた。
あれは美人だが大きくなると毒婦になる。
福島生まれらしく、城主の保科正之の自慢が始まる。
もう一軒付き合え。
川辺で話し始める松永。
勝てる気がしなかった、零をよく知っていた。
史上5人目の中学生プロ。
死神のように思えた。
対局室で待つ姿が若く美しい死神。
これ以上の幕引きはないと思った。
でも対局中に死にたくない、負けたくないと思う心が沸き起こった。
将棋好きですか？
知らん。
勝てば嬉しく、負ければ内蔵を掻き回されるような思いに苛まれる。
そんな簡単な言葉では言い表せない。
零に電話で勝ったらしいわね、慰めてあげようかと香子。
松永さん、将棋を辞めない。
辞めると家で威張れなくなる。
家事をするのは嫌じゃ。

---次回　「」---

引退するかもしれない松永7段との対戦。
棋士歴40年でタイトルも取れなかったけれど、
　将棋が好きなプロでした。
誰も辞めたい訳がない大好きな将棋。
彼も諦める覚悟でしたが、やはり未練があって辞められないのでした。

そして意外にも師匠の幸田も香子も零も良く知っていたのでした。
会わずとも史上5人目の中学生プロは注目されていたのでした。

ニャー将棋も今回で全ての駒の紹介が終わりました。