鬼平 テレ東（1/23)#03

第3話　暗剣白梅香

鬼平を襲う浪人、化粧の匂いがした。
斬撃の重さから女ではなく男。

金子半四郎は金で人を殺める暗殺の仕事を請け負っていた。
長谷川平蔵は強い、150両では足りない、300両。
依頼主は金に糸目はつけない。
金子は江戸で仇を探してやってきた。
ある夫婦の離れを借りていた。
全身が血塗れの幻を見るので白梅香を塗っていた。

名は不明だが化粧と腕の良さで暗殺者としては有名だと
　密偵の粂八が調べてきた。
平蔵は深川の船宿を密偵との会合場所に利用している。
帰りは雨、再び襲われる平蔵。
足が滑って危ないところを粂八に助けられる。
店の女将の匂いが同じ、白梅香の名と店を知る。

3ヶ月に1度、買いに来る浪人が居た。
5人に囲まれるが逃げられる。
顔が判明して手配書が作成される。

下女のおさきが半四郎の世話を焼く。
必要ないと怒られるが再び粥を届ける。
ある日、夫婦におさきが叱られた。
お前の代わりなどいくらでも居る。
半四郎が夫婦を切って逃走する。

半四郎は親の仇討ちを続けている。
酒の上の口論で切られた父親、仇討ちが終わらないと
　一人前とは認められない。
仇を見つけるためには、時間がかかる、滞在費が必要。
それには路銀が要る、暗殺を請け負うようになった。
しかしおさきと逃げようと決めた、誰も知らない場所で暮らそう。
それには路銀が必要で良い儲け仕事がある。
永代橋の袂で待っていると言い残して出かける。

平蔵は自分が狙われる限りは他の仕事を受けないと
　考えて囮を務める。
半四郎は人目につかない場所で襲ってくる。
船宿に入って頃合いを見定める。
あまりに遅いので船宿に乗り込む半四郎。
平蔵に斬りかかるが逆に刀を払われる。
今までとは異なる剣筋、命が惜しくなったのか？
逃げる半四郎を背後から斬りつける船宿店主。
彼こそ仇の森為之助だった。
それさえも忘れていたと返り討ちにされる。

昔に囚われ続けた男が今に生きようとして昔に殺された。
何とも皮肉なものだ。
半四郎に仕事を頼んだ者が狙うかもしれないので
　船宿店主は一時、江戸を離れる。
おさきは1人、半四郎を待っていた。

---次回　「血闘」---

なんとも皮肉なエピソードでした。
新たな人生の門出だと生きようとしたら剣筋が鈍って殺害された。
しかも仇と狙う男に返り討ちされる。
何というか人生の悲哀を背負った男、金子半四郎でした。
でも暗殺の仕事を辞めれば良かったのですよね。
最後に欲と言うか儲かる仕事を選んだことが命取りとなった。
なまじ、腕が立つ、勝てると思ったのが失敗でした。