昭和元禄落語心中 助六再び篇 TBS(1/06)#01新
第一話
八雲に弟子入りして10年、真打ちに昇進した与太郎。
小夏が父無し子を身籠ったと聞いて父親になりたい。
師匠に三代目助六襲名と小夏との結婚を報告する。
落語協会会長の八雲も同行しての真打ち昇進披露のお練り歩き。
真打ち昇進披露の祝の寄席に上方から萬月兄貴が駆けつける。
今は噺家を廃業してTVに出演している。
上方では定席の小屋が無くなった。
東京もここ一軒だけ。
上方は漫才もスピードを求められて落語は古い芸になってしまった。
八雲が助六の前座を務める、空気がピンと張り詰めて緊張する。
落語は老いてからの芸、間違いなく今の八雲は芸のピーク。
実は小夏が覗きに来ていたが子持ちと知ってショックの萬月。
小夏を送る助六、未だ結婚は了承していなかった。
憐れみは嫌よ。
憐れみじゃない、一緒に住んでいた情だ。
よろしく頼む。
高座帰りの助六に声をかける男、与太郎の時代の落語も
知っていて、褒めてくれる。
実は先代助六の高座も見知っていた。
それなら話を聞きたいと一緒に遊びに行く。
彼は樋口栄助という名の物書き、良い人に贔屓にしてもらったと
置屋の女将に教えられる。
彼は八雲に弟子入りを志願して断られた。
文化の寿命は50年、それ以降は大衆の手を離れる。
しかし落語は300年も続いている。
八雲は当初、弟子を取らなかった。
弟子が増えなかったので、今の落語界には活況がない。
八雲こそ死神だ。
今の君が名人に勝てることは、生の芸を見せられることだ。
口伝の芸は資料が残っていない。
死にかけの状況の今こそ自由、新作落語を作ってみないか。
師匠に相談してみます。
八雲は新作落語を邪道だと即座に否定する。
真打ちなんだから自分の責任でやりなさい。
小夏とのことも彼女次第。
与太郎をどこに出しても恥ずかしくない噺家に育てたつもりだ。
二つ目になって外に出たが、また一緒に住みたい。
師匠と姉さんと子供で家族になりたい。
10年前の3つの約束は必ず果たします。
落語なんか無くなればいい。八雲は落語と心中するつもりだった。
お前さんは何のために落語をするんだい?
落語のためです。
---次回 「」---
前作の続きで与太郎が真打ちになってからの物語。
なんだか、これで綺麗に終わったような作りですね。
最後は見事なオチにも思える。
そしてタイトルの回収でもあった。
今をときめく名人の誉れ高い八雲自身が落語と心中する。
そんな現状を助六が打破できるのか。
鍵となるのが樋口の新作落語なのだろうか。
現実では過去を後生大事に護るのは既に瀕死状態。
ある種の伝統芸能、国が護る世界でしょう。
新たなスタイル、新たな話を作り続けて進化する必要がある。
それこそが業界も生き残れる道でしょう。
あくまでも大衆芸能としての道ですね。
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