鬼平 テレ東(3/06)#09
第九話 わかれ道
息子の辰蔵が急に剣術に励み始めた。
剣術は良いものだ、得難い人に会える。
かつて本所の高杉道場に通っていた平蔵こと銕三郎。
そこに一手ご指南をと松岡重兵衛と名乗る男が訪れた。
師範が直々に相手をする、半刻も睨み合ったまま。
松岡の額からは滝のような汗が滴り落ちていた。
良い稽古をさせてもらいましたと終了する。
銕三郎が襲いかかるが打ちのめされる。
左馬之助に飲みに誘われるが懐具合が心許ない。
実家に帰って父親に金の無心をする。
銕三郎は正妻の子ではなかった。
正妻の波津には疎まれ、折り合いが悪く実家には寄り付かなくなっていた。
その夜は彦十、左馬之助と飲んで女に博打にと大騒ぎ。
賭場ではイカサマを見破った。
その夜は酔って盗人酒場で眠ってしまう。
幼いおまさに寝かしつけられた。
松岡重兵衛が高杉道場の客員指南役を勤める。
再び立ち会うが敵わない、本物だと認める。
父も通った高杉道場も跡継ぎに悩んでいた。
長谷川は拗ねて若さを持て余している、不憫な面もあると話す。
イカサマを見破られた鉄火場の男たちが銕三郎を襲う。
松岡が手を出すなと代わりに剣を抜いて追い払う。
銕三郎の生い立ちを師範から聞いた松岡。
俺も寺の和尚の妾腹の子だ。
若い頃は、お前と同じく酒に女に博打にと悪さをした。
だが高杉先生に恥だけはかかせるな、それがお主の一線ぞ。
翌日から心を入れ替えて稽古に励む銕三郎。
実家からの連絡で戻ると従兄弟の亀三郎を養子にして跡継ぎとします。
波津の言葉に笑うしかなかった。
彦十が盗みの手伝いで船を漕ぐだけで50両の分前が得られると
儲け話を2人に話す。
左馬之助と船で盗人一味を待っていると松岡が襟を掴んで殴る。
お前は何をやっている。
先生にだけは恥をかかせるなと言ったはず。
お前は俺みたいにはなるな。
松岡重兵衛は盗賊の一味だった。
翌日から道場には来なくなった。
盗賊の一味だった松岡と出会わなければ
今の火盗改メの長谷川平蔵はなかったのかもな。
辰蔵が金を忘れて戻ってきた、鎌をかけただけだったが正解。
先生に恥だけはかかせるな、それが一線ぞ。
---次回 「泥鰌の和助始末」---
若い頃の長谷川平蔵、銕三郎のエピソード。
母親とは折り合いが悪く実家には寄り付かなかった。
左馬之助、彦十と飲んで暴れていた頃の話。
高杉道場では強い銕三郎、本所の銕と呼ばれていた。
盗賊の一味だが腕は立つ松岡重兵衛。
彼の教えが最後の一線を越えさせなかった。
盗賊にはならずに更生したのでした。
若い頃は色々あったが、今では火付盗賊改となったのでした。
盗賊に道を教えられた皮肉なエピソードでもありました。
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