鬼平 テレ東（3/20)#11

第11話　むかしの男

奥方様の久栄に文が届く。
昔の男、近藤勘四郎からだった。
本所の実家の右隣が長谷川邸で左隣が近藤邸だった。
その近藤と仲良くなった若き日の久栄だった。
近藤は遊女に入れ揚げて家を捨て吉原から金を奪って
　逃げる際に人も殺めたらしい。
その後24年は音沙汰なし。

護国寺の茶屋、吉野屋に呼ばれて赴く久栄。
毅然とした態度で対応する、平蔵が江戸を離れていることを知っていた。
戻ってからのお楽しみだ。

父親が久栄に嫁に行くかと問いかける。
娘が傷物にされたと嘆いていた。
それを聞いて、私がいただきましょうと平蔵。
遊び人だったので傷物なのはお互い様です。

帰ると奥方様が鬼子母神の茗荷屋に切りつけられて
　担ぎ込まれたと老女が駆け込んできた。
それで大騒ぎだった。
無事に久栄が戻って一安心だった。
しかし、おじゅんが居ないことに気付く。
念のため近藤には密偵・鶴造に後を追わせた久栄。
彦十と共に戻ってきた、宿は突き止めた。
近藤との初体験が知られてしまうが、おじゅんの命には代えられない。
恥をさらす覚悟も決めた久栄だった。

平蔵が不在の際の不始末、戻られるまでにケリを付けるぞ。
近藤勘四郎の宿に向かうが辰三が勇み足の失態を冒す。
おまさの調べで巣鴨によく出入りしていたらしいと聞きつける。
粂八が隠れ家を突き止めた。
おまさが、おじゅんを確保する。
1人たりとも逃すなと火を点けて炙り出す。

投獄された近藤勘四郎に尋ねる平蔵。
どうせ、誘拐して金子でも強請ろうとしたのだろう？
久栄は俺が女にしてやった。
下らぬことだと大笑い。
お久は今もイイ女だ、これからも俺が女よ。

留守中に遊び呆けて不在だった辰三を叱りつける。
昔のことなどどうでも良いよ。
お久は笑顔が良い。
女は男次第、私は幸せ者でございます。
それは俺が台詞よ。

---次回　「あきれた奴」---

サブタイどうりの昔の男が何やら企むエピソード。
昔は非処女が傷物と言われて蔑まれていた。
死別などの出戻りは、それほど悪くは言われなかった様子。
それを利用したかったのでもなく、純粋に娘を人質に
　金子をせびろうとしただけだったみたい。
それにしては、浪人衆をかなりの数集めてました。
久栄は過去を知られても娘を助けたいと覚悟を決める事ができた。
それ故に娘も救出できたと言えるエピソードなのでしょう。
そして有能な密偵たち、総動員で頑張ってました。

辰三は真剣を振りかざしての格闘など初めてでしょうから
　役立たずも仕方ないでしょう。
経験の数が違う。

おまさが、じゅんを救うのは場所が分かっていたから？
役割分担は分かるが、まさが救出するのが適任なのかは不明。
女性なので油断が出来ると考えたのだろうか。

毎回、1話で上手くまとめていると思う。
全13話で最終回が4月らしい。