正解するカド TokyoMX(5/05)#05

第5話　ナノカ

陸上自衛隊三宿駐屯地には防衛省技術研究所が併設されている。
ザシュニナに選ばれた適任者、品輪は電波暗室で待つ。
ザシュニナと真道がワムを持参してきた。
教授は彼女ならノーベル賞を10回取れる潜在能力を持つと説明する。
彼女は子供なのだよ。
真道が残って品輪と一緒に作業を続ける。

徭がザシュ二ナを総理との面会に案内する。
ワムの享受に他の方法はなかったのかと質問する徭。
他の方法、手法、手段はあった。
ワムを全人類に行き渡らせることが正解だ。

国連は日本国企業、個人の資産凍結を宣言した。
続いて横須賀から米軍空母打撃群が出撃した。
犬束総理と密談を行うザシュニナ。
日本国と国連安保理との状況を把握していた。
それは一重に国家や民族、宗教に依る差が生じているだけ。
ワムは限りある資源ではない。

人類全員で国家の利害を越えて人類全体の幸福を考えるべきです。
ワムはエネルギー源でしかない。
それを求めて不幸なことが生じても使う側、人類の問題。
責任を異方の方に求めるのは失礼だ。
それでは方策を授けよう。

緊急に国内外のマスコミを集めて総理が会見を開く。
その前に今回の会見はコピー自由と伝えられる。
日本国首相として全ての人類にメッセージを伝える。
今現在、日本国が保有する196個のワムは国連に提出する。
続いて我が国における、ワムの研究調査結果を発表する。
品輪が登場、ワムは形状が重要なのです。
コツが必要ですが、それさえ掴めば誰でも作れます。
実際に実演して製造に成功する。
ワムの製造法を一般公開したのだった。

それを見て悔しがる米国、ロシア、中国の国連代表。
彼らが手にするワムなど、もはや意味を為さないのだった。

---次回　「テトロワ」---

ワムを国の利益で独占しない方法。
全人類に行き渡らせる方策とは、製造法の公開でした。
所謂パブリックドメインのフリー化でした。
特許の公開にも近いイメージですね。
これで国連に提出するワムには何の意味もない。
それどころか、世界中の人類が製造を始めるかもしれない。
国連や安保理などの意味も無くなってしまった。
大国の経済をバックにした政治も無用の長物となってしまった。
国家自体の崩壊の危機かもしれない。

そして理解できた品輪は、ノーベル賞を10回取れるポテンシャルを持つ学者。
それが実は子供の様な存在。
つまりは頭が柔らかく何でも吸収できる、自由な発想ができることを
　意味しているのでしょう。

こんな総理大臣が居れば日本も良くなることでしょう。
机上で無限のエネルギーを生み出すワムが作れる。
これで電力会社は送電線などの設備以外は無用になりましたね。