アリスと蔵六 TokyoMX(6/18)#11

第11話　女王と魔女

紗名の救出準備をする蔵六と早苗。
蔵六は部下に紗名の正体を明かして仕事を任せる。
彼らは薄々感づいていた。
早苗は紗名が好きなお菓子を沢山準備してきた。
かつての製薬会社日本法人の跡地に出現したワンダーランドに到着。
今でも増殖中らしい、そこに3人で入って紗名と羽鳥を探す。

その中はまるで遊園地のようで様々なものでごった返していた。
紗名が見て喜んだものが実在する感じ。
豚を発見して後をついていこうと早苗。
安易な決定に慎重にと上空から調べようとする一条だが
　突然出現した穴に飲み込まれる。
二人は豚の後を追う。

羽鳥は携帯電話も圏外で繋がらない。
落ちてきたのなら上に行けばいいと出口を探し始める。
紗名は何も分からないので諦めているが、羽鳥を追う。
遂に入ってきたときの扉を発見するが自宅のリビングには接続されていなかった。
屋敷に入って一休み。
ごめんな私が悪いんだ、仕返ししようと思っただけなんだ。
ここはワンダーランド、世界が何で出来ているかルールとかを
　知りたがっているだけなんだ。
ワンダーランドは鏡の門を通して世界を覗いているのかもしれない。
世界の真似をして理解する。
このままワンダーランドに入れば家出になると思う羽鳥。
母親に嫌われていると羽鳥が話し始める。
しかし紗名には良心が居ないので良くは分からない。
私の小学校受験の失敗で両親が喧嘩を始めた。
ママは大好きなのに、時々私を暗い目で見るの。

お前はここに居ても良いやつだと思う。
私はここで生まれたんだ、私がワンダーランドだ。
生まれた時は良く分からないものだった。
人の形でもなく世界の一部だった。
それが人の形になり、外部世界とのインターフェイスになった。
私の代わりはいくらでもいる、それ程必要じゃないのかもと考えたりした。
でも外へ出て好きなものがたくさん増えたんだ。
周囲は大人ばかりだから、こんな話を真面目には聞いてくれない。
もっと話したい紗名だった。
もしゃもしゃする時は早苗が頭をクシャクシャに掻き混ぜる。
羽鳥に同じことをする紗名。
悲しい時は母親が羽鳥を抱きしめてくれた。
紗名を抱きしめる羽鳥。

ママに会いたから手伝ってくれる？

---最終回　「ただいま」---

羽鳥と紗名がお互いの環境を説明しあって
　理解を深めるエピソード。
こんなエピソードを描きたかったのだろうと思うほどに
　良く描かれている。
この作品はバトル要素を省けばいいのにねぇ。

ただ気になるのは、紗名が急に自分のことを思い出したこと。
ミニーCに言われて赤の女王はワンダーランドに突如出現した
　化物と説明していた。
あの時は覚えていなかった？
その後、考えて思い出した様子ですね。
でも、紗名の話を聞いて理解するのが内閣応報室の役割じゃないの？
内藤がサボっているだけ？
この辺りの役割が不明で、内閣情報室の存在自体が
　必要ないように思える。
エピソードを紗名の目線でしか考えておらず、
　内閣情報室はおまけで適当に設定したとしか考えられない。
彼らの目線で役割を描けば、もう少し不快感は無かったのに。

今回新たに明かされた事実、紗名はワンダーランドの外部インターフェイス。
外の世界を理解するための存在、つまりは長門？。
なので楽しい、面白い出来事は塑像として保管されていましたね。
紗名が集めた情報でワンダーランドは世界を理解できるのだろうか。