18if TokyoMX(9/29)#13終

最終回　第13話　イブの吐息

扉の向こうに踏み入る遥人と神崎、リリィ。

現実の世界では空が曇り巨大な白百合が咲き始める。

イブの夢の世界が現実と混ざり始めていた。

現実世界の遥人は交通事故で眠ったままで目覚めない。

イブと同じで永遠に夢世界をループしているのだった。

リリィはエデンで知恵の実を食べる前のイブ。

3人が到達した場所は遥人の部屋だった。

そこにイブが存在していた。

遥人に救われた魔女たちも現れる。

イブは怒っていた、女は男に従うものと神が決めた。

今はそんな時代じゃない、女が男をリードしている。

魔女たちがイブと女子会を開く。

神崎と遥人がお茶とお菓子を提供する。

イブは蛇に唆されて実を食べてエデンを追放されて

　アダムに従うだけとなった。

それを後悔し、自分に腹が立っていた。

だから世界を壊したい。

怒りは視界を狭くする、視点を変えましょう。

イブが知恵の実を食べたので感情を得られた。

もう戻りたくないと花子が告げる。

美味しいものは心を幸せにする。

人間は迷い失敗しても前へ進んできた。

イブの怒りが静まってきた。

世界を壊すのは何時だって出来る。

先ずは現実の世界を知ってからでも遅くない。

現実世界の巨大白百合が枯れて空も青く戻る。

リリィはイブの知らない人間を知っているので、一体化する。

遥人に殺してと頼むが、キスすればいいじゃないの？

純潔を汚すために。

それでは俺はどうなる？

扉の向こうの神の世界に共に行く。

現実界の遥人は部屋さえも消失。

神の世界にはアダムが居たはず、遥人がアダムなのかも？

また会えたね、お兄ちゃん、とリリィ。

---最終回---

蛇に唆されて知恵の実を食べたイブは男より格下に扱われた。

それを後悔して怒っていた。

それ故に世界を壊そうとした。

しかし現在に生きる魔女たちは時代が変わり女性の地位も向上した。

そんなに自分を憐れみ嘆き怒る必要もないと説得する。

そのために女子会を開いたのでした。

そして提供する神崎と遥人の構図は執事カフェにも見える。

魔女たちの説得に耳を傾け現実を理解し始めるイブ。

イブが知恵の実を食べたから現在がある。

この世界は悪くない、むしろ好ましい。

ようやく怒りも収まり元の世界に戻って人間界を眺めるイブでした。

そして遥人はアダムだった？

イブに襲われて意識不明の重体だったとしてもおかしくない。

リリィが再会できた喜びを告げていたので、アダムだったのでしょうね。
　

作品的にはイブが知恵の実を食べた後悔から世界を壊して

　やり直そうと考えていた世界。

そんな彼女を説得する魔女たちを異なる監督が描いた

　オムニバス風な作品だった。

監督が異なると世界観も表現方法も異なり面白いが

　逆に統一性は失われる。

それを理解した上で制作した作品でした。

最初は意味不明で夢の世界としか分からなかったが

　回を重ねるごとに色々と明らかになる。

複雑怪奇な世界設定でもないのでストーリー的には問題はなかった。

しかし作風や描写の違いは気になる。

遥人の顔が微妙に変わるのはマイナスだと思う。