セントールの悩み BS11(9/10)#10

第10話　デートに現代美術鑑賞を選んだ場合・・・その1、その2。

スーちゃんと中史のデートを尾行する姫乃、羌子、希。

現代美術館に入って説明する中史。

美術は工業技術の進歩により変化してきた。

同じものを複製できるようになって、価値が変化した。

意味のない抽象的な絵画や、理屈が主流となり、

　ゲーム感覚になり、言葉の定義や置き換えが重要になった。

そうなると万人が理解できるものではなくなった。

南極には美術的なものはないが、数式や理論が美術に近いかも。

単純化された数式や理論は美しく感じるらしい。

スーちゃんは専門家でない人間の現代美術の受け止め方が知りたかった。

姫乃が御牧とぶつかり変装は無意味だった。

委員長と腕を組んでいたのでデートかも。

スーちゃんが美術館を出たので尾行する。

ラブホ街に向かうので3人はどうしようかと焦ってしまう。

実はスーちゃんには色んな組織の監視がついている。

ラブホに入るなら受付に変装して不純異性交遊で追い返そうと対処する。

二人はラブホを素通りして古書店に入る。

翌日にデートを訪ねると良く分からないことが新鮮だったらしい。

姫乃は見つかっていた。

御牧は委員長に頼まれて現代美術館に向かう。

ナンパする者も居るので念のため腕を組む。

美術館で姫乃と会う。

委員長は絵描きになりたい父親の成功を思案して訪れた。

しかし父親の絵は現代美術ではない。

芸術家にはなれないことを理解する。

現代美術では何某かの理屈と理論が必要で簡単ではない。

それならば、どうすれば良いのかと御牧に相談する。

イラストレーターとして描けば良いのでは？

実際に本の挿絵に採用されたこともある。

でも若いイラストレーターで上手な人はたくさん居る。

趣味にすれば良いが、それでは長い人生を費やした絵描きとしての

　日々が無駄になってしまう。

絶望宣言はしたくない。

誰かに勝つには他の努力も必要。

父親を甘やかし過ぎでは？

三つ子にお土産を買う約束をしたのでチョコを買う御牧。

委員長は現代美術を理解するためにパンフレットを購入する。

信じてあげることも大事かも。

三つ子は交代で父親の絵のモデルになっていた。

素人目には写実的でいい絵だった。

無理して体を壊すと本末転倒だから。

---次回　「」---

今回は現代美術を端的に説明したエピソードなのかもしれない。

現代アートとは、一見では分からない物。

そんな作者の主張を描いたのかもしれない。

理屈や理論を構築している必要があり、それを理解しないと

　良さが分からない。

そういう意味では近代美術館って赤字経営なのですよね。

分からない物が存在することが新鮮なスーちゃん。

どうやら彼女たちは理系な生物のようですね。

そして職業として絵描きになりたい委員長の父親。

写実的なのでアートじゃない。

町の似顔絵描きになれば良いのかも。

ただしスピードが必要ですね。

写実的な絵画は現在では評価が難しい。

どんな風景でも手軽に撮影したり、制作したり出来ますから。

芸術とは何か？なエピソードでした。

でも笑いはなかったのが、この作品なのでしょうね。