撮り溜めていたアニメを消化。
この作品はメジャーで活躍することになる茂野吾郎の
少年時代のエピソード。
父親はプロ野球選手でピッチャーとしては肩を壊して
バッターに専念するが1軍の試合で外国人投手の頭部死球を
直撃して死亡。
そんな悲劇的な生い立ちから始まるエピソード。
母親が早くに亡くなり2軍暮らしが続く父親と暮らす吾郎。
そんな父親が保育園の先生を見初めて婚約。
デッドボールを受けて亡くなるが婚約者が母親となり
吾郎を引き取ってくれる。
そして彼女はプロ野球選手茂野と結婚する。
両親とは血縁関係がない主人公が凄い。
こんなエピソードを背負わさなくても良いのにと思う。
そんな不幸てんこ盛りの吾郎が横浜から九州に転校するところから
物語は始まる。
横浜では本田吾郎としてエースで四番だった。
そんな彼が激戦区の神奈川で勝ち上がったが、肩を故障する。
暫く投球禁止で博多のリトルリーグに入団するエピソードから始まる。
このリトルリーグの監督がボンクラで無能。
かつて日本のプロ野球界とアマ野球会は仲が悪かった。
プロ経験者はアマ野球の監督コーチにはなれなかった。
その頃のエピソードなのかは不明だが、とにかく無能な監督。
この作品の描きたい主題は茂野吾郎が肩を壊しても諦めずサウスポーとして
再生したことを描きたかったのだと思う。
でも視聴後は不愉快極まりなかった。
リトルリーグの監督は勝つことに拘っていたが、後半はそうでもなくなった。
でも普通に考えて右肩をダッグアウト、ベンチでも押さえている吾郎を気遣わない。
明らかにピンチでも気にかけない。
明らかに評論家目線で考えている。
選手生命を断つことが分かっていない投手の肩の異常に気づかない。
そして吾郎は無理を続けて投手としては再起不能となる。
それでも左で投げればいいと父親が新たなヒントを与える。
そしてメジャー昇格を果たすエピソードの手前で終了。
正直言って不愉快極まりないエピソードだった。
ベンチやグラウンドに何度も駆け寄って監督は吾郎に尋ねるシーンが見たかった。
それがないので、明らかに能力不足で相応しくない未熟な監督だった。
視聴後には不愉快さだけが残った。
これを吾郎の努力が凄いと言われても素直には感動できなかった。
でも現実には有り得るエピソードだけに怖い。
それ程に負傷で人生を棒に振った選手は多い。
もう一つ気になったのは古賀恵役の中の人の演技。
気になって調べたら俳優が本職だった。
余りにも酷くて後半は視聴が辛かった。
俳優としては20年に1人の逸材らしいが・・・。
余談だが、巨人の星の星飛雄馬。
最後の大リーグボール3号を投げて肩を負傷して引退。
それでも続編を作ってしまったのが悲しい。
バッターとして一度は再生する。
しかしその後に左利きは作られたもので本来は右利きだった。
そこで右利きの投手として再出発、蜃気楼ボールを引っさげて
プロにカムバックというとんでもない物語がある。
それを彷彿とさせた今作品のエピソードでもあった。
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