キノの旅 -The beautiful World- BS11(11/03)#05

第5話　嘘つき達の国　-Waiting for you-

国を救った偉大な旅人の偉業を称える記念館。

小さくて普通の部屋。

旅人時代の所持品も展示されているが、どれも勝手に美化されている。

旅人時代はモトラドに乗っていた。

そんな彼はエルメスが羨ましい。

普段は話さないがキノとエルメスだけなら本音を話す。

ここから連れ出して欲しい、無理なら壊して欲しい。

モトラドは走るために存在するのだから。

どちらも無理、国民に怒られてしまう。

宿屋の子供がキノと同じ旅人に憧れていた。

記念館のモトラドに話してみると良いかもよ。

次の国に入国すると、恋人かと思って駆け寄る男性。

どうやら旅人に恋人を尋ねているらしい。

酒場で他国の話しを話すキノ。

ゲートの近くに住む恋人を待つ男性について尋ねる。

5年前の革命の中心的存在だった。

彼は田舎から野菜を売りに来た女性と恋に落ちた。

しかし革命の前夜に嘘をついて別れた。

王宮に侵入して王族を一掃、革命が成功した。

彼は逃走する王族の車に手榴弾を投げ込んだ。

王女こそが彼の恋人だった、自らの手で殺害してしまった。

それが信じられず通院した。

医者は見るに見かねて恋人は旅に出たと嘘をついた。

本来なら革命の英雄だったが、恋人の帰りを待つようになった。

彼のためにゲートの近くに家を建てた。

革命の英雄を優しく労る国民だった。

国を出ようとして男の家政婦の馬車が轍にはまって立ち往生していた。

キノが手伝うとお茶に誘われる。

旅人が来たと嘘をついた家政婦。

彼女は本当の元王女だった。

スパイとして男から情報を入手するために接近した。

別れの翌日が革命の決行日前夜だと直ぐに分かった。

王族は身代わりを置いて、自分たちは隣国に避難していた。

元王女は田舎娘を愛してくれた男が好きになっていた。

両親を説得して旅人として入国して家政婦として派遣されるように

　色々と策を施した。

家政婦となる際には、恋人が見つかるまでよろしくと言われた。

なので今は側に居られて幸せ。

国を出るキノに駆け寄って男は幸せだと告げる。

男も全てを理解していた。

国民や彼女の嘘を壊さないためにも現状が一番いい。

此の国は皆、嘘つきだ。

---次回　「雲の中で」---

Aパートはあまり面白くない。

特にモトラドを連れ出すのを子供に話すのが良いとは思えない。

そんなことをさせたら、犯罪者になりそう。

キノが外に連れ出して走りたいことを国民に知らせるなら良かったのに。

もしくは何もなくキノが去っていくとか・・・。

Bパートは実は・・・の二重三重のどんでん返しが面白く心地よい。

家政婦が愛する人の子共がほしいと思うとどうなるのだろう？

まあ恋人は諦めたと男が言えば良いのかな。

元王女は顔も知られているだろうから、もしかしたら

　変装しているのかもしれない。

追放された王家の娘だけに真実を知られると生命も危ないかもしれない。

彼女の嘘は、ある意味で仕方ない。

医者の付いた嘘も責められない。

男が真実を告げると元王女で家政婦の身が危険に晒されるかもしれない。

やはり真実は言えない。

やはり恋人を諦めたと嘘を言うしか無い。

またもや嘘を告げることになる。

やはり、嘘つきの国ですね。