輪るピングドラム TBS(12/23)#24終
第24話 愛してる
ここに来てから何日過ぎたのだろう。
10年前の檻の中の冠葉と晶馬。
生き残った方が大切な人に伝えたい言葉を
伝える約束をする。
檻の中でリンゴを見つかる冠葉。
冠葉が選ばれた。
リンゴを半分に割って晶馬に分け与える冠葉。
地下鉄内で冠葉に対峙する晶馬。
桃果ちゃん、見せてあげるよ世界が壊れる所を。
僕だけが彼を助けられる、君は何をあげられるんだ。
苹果が登場する。
日記の呪文は陽毬の大切な言葉で、HHの
新曲のタイトル。
私はこれに掛ける、運命を乗り換える。
僕達兄弟も君も過去に呪われているんだ。
生存戦略、クリスタルが復活。
冠ちゃん目を覚まして、迎えに来たよ。
生きるってことは罪なんだね。
高倉家で暮らしてる間、小さな罰ばかり受けてたよ。
一緒に帰ろう。
まだ駄目だ、俺はお前にまだ何も与えられていない。
そうか、僕らは始まりから全て罪だったんだ。
私が生きてるって感じられたのは高倉陽毬でいたから。
返すよ、あの日、兄貴がくれた命。
これが僕達の始まり、運命だったんだ。
晶馬がもらったリンゴを取り出し、陽毬に渡す。
冠ちゃん、これがピングドラムだよ。
運命の果実を一緒に食べよう。
燃え盛る苹果を抱きしめる晶馬。
運命の乗り換えが始まる。
晶馬、俺は手に入れたよ、本当の光を。
これは僕たちの罪だからと苹果を離して去る晶馬。
ありがとう、愛してる。
列車はもう行ってしまったわ。
あなたは何処にも行けないの。
サヨナラと桃果。
苹果と陽毬が地下鉄の中で発見される。
ゆり、どうして僕たちが、この世界に残された
理由がやっと分かったよ。
たった一度でも良い、誰かの愛してると言う
言葉が必要だった
例え運命が全てを奪ったとしても、愛された
子供は幸せを見つけられる。
愛してるよ。 愛してるわ。
お姉さま。マリオさん、大丈夫なの?
私にお兄様が居たのよ。
不器用だけど私を大切な妹だと愛してると言ってたわ。
叔父さん夫婦に育てられている陽毬。
兄は居ない世界。
苹果とは病院で仲良しになった。
縫いぐるみを見つけ中に、
大好きだよ!お兄ちゃんより と書かれていた。
何故だか涙が止まらない陽毬。
リンゴは愛による自らの死を選択した者への
ご褒美なんだ。
僕達何処へ行くのと小さな晶馬と冠葉。
二人の後に従うペンギン、一緒に後を追う
三号と真砂子のペンギン。
忘れないよ、絶対に、ずっとずっと。
---終わり---
多蕗の話す愛してると言うことが大切。
宮沢賢治のリンゴは愛による自らの死を選んだ
者へのご褒美だったんだ。
この言葉を描いたのでしょう。
陽毬も真砂子も冠葉と晶馬を忘れてはいない、
けれど完全に覚えているわけでもなさそうですね。
でも呪いから逃れられないと言う眞悧の存在は
何なのでしょうね。
ある時はテロ、災害、逃れられない悲劇の象徴
なのでしょうか。
晶馬から取り出したピングドラム、あれは
命なんだろうか?
冠葉が自分の寿命を縮めて陽毬に与えたのも
ピングドラム?
そして、ちび冠葉と晶馬はまた何処かに行って
同じ事を繰り返すのでしょうか。
繰り返す=輪る のでしょう・・・