超訳百人一首 うた恋い。 テレ東(9/24)#13終
第13話 定家と式子 権中納言定家
公式サイトから
歌人、藤原俊成は息子の定家に自分の後を継いでほしいと願うが、
定家に全くその気はない。
親の決めた道を歩むなんてまっぴらごめんと蹴鞠に夢中な定家だったが、
西行法師と出会い一転、歌人を目指すことを決める。
しかし、俊成は定家が西行に影響されたと知ると気が気でない。
西行を真似て定家が出家しないか心配なのだ。
その話を聞いた式子内親王は、俊成に定家を自分に預けて見ないかと持ちかける。
夢を見ていた定家、昔の夢を。
定家、定家、歌って。
19歳の定家は蹴鞠好き。
自分には無限の可能性があると話す定家。
親の贔屓目を無しにしても、お前には歌の才があると
話す父の俊成。
俊成は歌人としての跡を継いで欲しい。
親が引いたレールの上は走りたくはない。
俊成の留守中に西行法師が尋ねてくる。
宮中で歌を教えて帰ってくると定家が歌人を目指すと言う。
僕は西行殿の様なアウトローの歌人を目指します。
社会の歯車の嫉みですか?
僕は父上の様な胡麻スリ歌人にはなりたくない。
出家だけはしないでくれよ。
西行を訪ね出家したらどうしようと相談する。
結婚させてはどうだろうか?
お前は妻子を捨てて23歳で出家したよな。
定家の件で頭が痛い俊成、宮中でついつい愚痴を言ってしまう。
宮様が定家に逢いたいと申し出てくれる。
式子内親王が、お前に逢いたいとおっしゃった。
何かおかしい、父上が何か仰ったのでしょう?
今の定家に必要なのは働く理由と考える俊成。
帰ってくると、ぼーっとしている定家。
高貴な方で良い匂い、父上の跡を継ぎます。
西行殿は武家、私は公家の家に生まれた歌人として精進します。
しかし雲の上の方で俊成でさえ顔を見たことはない。
息子に不安を覚える父だった。
定家の歌は底が浅いという式子内親王。
経験が乏しいですから、特に恋愛経験が。
じゃあ私と恋をしてみますか?
もちろん、ごっこ遊びです、斎院として神に仕えた身なので。
歌は想像力で詠むのです。
想像力も豊かになってきました。
この歌にはどのような返しを詠みますか?
息子の留守に式子内親王からの恋歌を発見する父。
もしかしたらと不安を覚える。
何を勘違いしているのですか、ごっこ遊びですよ。
結婚話があるのだが・・・
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
忍ぶることの 弱りもぞする
式子内親王に今日はイライラしていますねと
見透かされてしまう。
実は結婚話で父と揉めました。
そのお話、お受けなさい。
俊成様を困らせるものではありませんよ。
結婚して家を継ぐのです。
僕はあなたが好きです、だから結婚はしません。
ままごと以上の事を私にも留めないで、迷惑です。
不自由さの中で歌だけが自由なのです。
お願いです、遊びに来て、歌って。
式子内親王、死去。
もう歌を歌うのは止めよう。
来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに
焼くや藻塩の 身もこがれつつ
でも思い直す定家。
やっぱり僕は歌が好きです。
そして後世の人々が同じ気持ちを抱いてくれたなら
それはきっと素晴らしい事だ。
---最終回---
斎院とは賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)
の両賀茂神社に奉仕した人のようですね。
伊勢神宮の斎宮と同じようですね。
ただ斎院で後に結婚した人が少数いたらしいです。
基本的には結婚できないので、ままごと遊びで恋愛を
経験するしか出来ない。
歌だけが自由になるからと式子内親王が切ないです。
でも亡くなったのは数えで53歳、13歳年上だったので定家は
既に数えの40歳ですが・・・
実際に定家とは関係は深かったようではあります。
また式子をのりこと読むのも一つの説で詳細は不明らしいですね。
実は第1話のアバンと同じでした、式子内親王の
定家と呼ぶ声から始まっていて、終わったのでした。
悲恋、失恋にこそ文化の花咲くというか良い歌が多いので、
この作品も悲恋のストーリーが秀逸ですね。
業平、小町、康秀のトリオが面白くて楽しかった。
あくまでも恋愛に焦点を当てているのが良いですね。
絵はあまり動かず、着物の柄は動かないのですが、
気にならなかったですね。
当初は「ちはやふる」のお蔭のかるたブーム目当てかとも
思いましたが構成や内容が良く出来ていて面白かった。
案外ダークホースだったのかもしれません。
現代の感覚でストーリーを見せているのも良かったですね。