蟲師 続章 BS11(12/20)#20終
最終回 第20話 常の樹
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それは、ただ、其処に在った。
悠久の刻を重ねるが侭に、見渡すが侭に。
やがてヒトは想いを重ね、その歩みを共にする──未だ知らぬ日々へと。
山で李を食べる幹太。
幹太は見知らぬ里で仕事をしたい、いずれは落ち着くよ。
不思議な夢を見る、見覚えのある杉の巨木。
茶店でギンコと会う。
昔のことを話す幹太。
お前さん年はいくつなんだ?
巨木から見える風景を夢に見る。
里が開墾されていく風景、それは自分が住む里だった。
山に入って視界の主、杉の巨木を発見するが切られていた。
暫く佇んで帰ろうとするが足が同化して動けない。
遅かったか、ギンコが幹太の足を切り出して家に戻る。
幹太の足は一部が木になっていた。
李に似た赤い実を食べなかったか?
それは覚木という蟲だ。
木の記憶が封じられており、融合して木となる。
治す術は見つかっていない。
花を咲かすことは有っても実がなることは無い。
幹太に記憶を与えた杉の巨木は樹齢千年を越えた。
550年前と170年前に2度実を付けた。
どちらの災害でも無事に生き延びた。
300年前に里が出来たが巨木は切れなくて御神木となった。
母親が巨木に参っていた、皆怯えています。
15年前、里は杣人として木を売って生計を立てていた。
ある日の山火事で木が焼けて売れなくなった。
杉の巨木を売るしかない。
恐れながらも山に入ると赤い花をつけていた。
切れないと聞いていたが伐採が可能で大金で売れた。
倒れた木からは樹液が流れて山を修復していった。
木は状況に応じて自ら変化する時があるらしい。
山を助けるために切られたのかもしれない。
幹太の足を治す術は見つからない。
あの気の所為で何で俺が?
幹太の足に赤い花がたくさん咲いていた。
何かの前兆だ。
草木が騒いでいる、昔に一度経験した、思い出せ。
村人全員で緊急避難する。
山崩れの発生だったが、全員が無事だった。
其の後、花は落ちた。
また、大杉に助けられたのかもな。
村人は大杉には引け目を感じて暮していた。
受けた恩を返せないので、幹太に返させてくれ。
幹太の家の修復を手伝ってくれる。
また、何かを感じたら教えてくれ。
今も、この地を見守る巨木だったのだった。
---最終回---
巨木に融合されようとした幹太。
ギンコのお陰で何とか助かったが足は気になってしまった。
大杉に宿る覚木の蟲を食べた所為だった。
木の記憶を持っている幹太。
自然災害も感じて知らせてくれるのだった。
かつても山を再生させるために切られた守り神の
ような御神木でした。
そのお陰で仕事が出来なくなった幹太ですが、新たに
語り部として生きることが出来ました。
御神木は守り神と言えるのかもしれないですね。
そして来年に劇場版、鈴の雫が制作だそうです。
今回は無事にスケジュールどおりに放送されてよかった。
背景が綺麗で、静かで壮大な感じもするBGM。
トータルでの世界観の演出は見事でした。
ただ暗めのエピソードは後味が悪いですね。
それも含めての作品なのでしょうね。