うしおととら TokyoMX(6/24)#39終
最終回 第39話 うしおととらの縁
我は獣の槍が怖い、光を人間を憎む。
我は陰に闇に生まれついた、光は人となった。
濁って下に溜まった邪な気が我となった。
お前は秋葉流と同じだ、奴は潮が眩しくて見られなかった、
お前は人が眩しくて見られない。
人に憧れて憎しみ、そして怖い。
ヒョウと流も復活して力を貸してくれる、8本目の尾の槍を壊す。
紫暮もキリオと共に須磨子と真由子を守る。
かがりと雷真を復活した十郎が守る。
毒気が晴れてきた。
目がお前たちに情報を与えるのなら潰せば良い。
人でも妖怪でもなく獣の槍とお前たちだけを倒す。
獣の槍の気配は見えなくても感じられる。
我は獣の槍でしか倒せない。
気配を感じるなら隠せばいいと槍を自身に突き刺すとら。
実は500年前に獣の槍を隠すために自らに突き刺して封印されたのだった。
それでも死ななかった、でも今はフルパワー状態の獣の槍。
とらの身が心配だった、潮もとらを攻撃から身を持って守る。
俺のことよりも他の人間や妖怪を心配しろ。
ここで奴を倒さないと皆が不幸になるぞ。
遂にとらと潮の攻撃が白面の者を引き裂く。
不死で無敵のはずなのに。
シャガクシャも既に憎んでなど居なかった。
遂に消失する白面の者。
最後の9本目の尾は赤ん坊に見える。
奴も人になりたかったのかな?
とらはそろそろ限界だった。
俺もお前になる、獣は涙を流さないから、成らないよ。
遂に字伏になり始める潮。
ジエメイとギリョウが現れて礼を述べる、獣の槍が壊れる。
二人の気が潮と一体化して獣化を抑える。
元の姿に戻った潮は落下して紫暮の腕に抱きかかえられる。
この国は沈みかかっている、東西の妖怪が石化して
それを食い止める。
潮が眠っていて良かった、知れば命がけで止めるからな。
我らはこの国が好きだから守る、それだけのことじゃ。
冥界の門は内側からしか閉じられない。
小夜が門を潜るしか無い。
お守り様が迎えに来た母親と共に身代わりとなって閉じてくれる。
翌年3月、キリオと登校する真由子。
今でもハンバーガーと聞くと悲しくなってしまう。
キリオがとらの代わりになる決意だった。
潮は母親が戻って嬉しいが未だぎこちない対応の潮と紫暮だった。
とらを思い出すと涙が溢れる潮、楽しかったな。
麻子たちと一緒に登校するのだった。
---最終回---
遂に終わりましたね。
なんだか最終決戦が長く感じましたね。
動きよりもセリフでの説明が多かったからでしょう。
いま明かされる事実、陰と闇が集まった存在が白面の者。
陽で光が人間、だから憧れて怖がった。
そしてとらが獣の槍を隠すために500年前に封印された。
これらの設定は面白い。
逆に下向きで他人を下から睨め上げている怖い云々の
設定はあまり説得力を感じない、必要無かったと思う。
字伏が白面に最後になるのも必要無かった。
やはり光覇明宗の働きが感じられない。
結界を張っているからと言われても冗長で今までどんな
準備をしていたのか疑問に感じる。
候補者1位の杜綱と2位の秋葉は襲われたり白面の手先に
なったりと利用されていたりで足を引っ張っているようにも思える。
結界でもせめて、須磨子と真由子の結界に異なる
配色で描いて融合してパワーアップするような演出が欲しかった。
そうでないと出番を描けないから結界を張って頑張ってると安易に
描いただけにも思える。
個人的には8本の尾を妖怪や自衛隊、光覇明宗が協力して
1本づつ破壊して欲しかった。
それも力を合わせて融合した技や力で破壊してこそ、
双方の協力を表せたと思う。
最後に獣の槍ととらだけで戦っていたのでは人と妖怪の
協力の意味が薄れたと思う。
確かに白面の者の配下の妖怪と戦い続けたから協力したのは
分かるが、それでは燃える演出ではなかった。
個人的には昔々からの伝承物語で悪くはない作品だとは思う。
理論よりも感情が先に出る作品として楽しめた。
でも37話当たりから冷めてきたのも事実だった、それまでは
本当に楽しめたのに。
台詞が多くて一気に畳み掛けるスピーディな戦闘じゃなかったから
かもしれない。
熱い展開は嫌いじゃないが、歌舞伎のような様式美が似合うのに
セリフだけになってしまった感じ。
なのはA’sの最終、闇の書の防衛プログラムを各自が攻撃するような
演出が好みだった。