天鏡のアルデラミン TokyoMX(9/30)#13終
最終回 第13話 たそがれの帝国にて
火線防御を突破した敵の騎兵は300。
残存兵士は120。
戦闘に裂けるのは60で、5倍の兵力との戦闘を強いられる。
マシューには残って火線防御の継続を指示する。
2日間頑張って欲しいがあくまでも生きて3日後に会うことが主眼。
ハロにも野戦病院は副官に任せて兵士の指揮を頼みたい。
ヤトリ、一緒に遊ぼうか。
斥候のヤトリから報告を聞く。
狭い山道を壊しても川を渡られると同じ。
藁と木材が散乱していたと聞いて使えるかもしれないと策を考える。
相手の武器は騎兵の速力とエアライフル。
それを封じる秘策が必要。
騎兵とともに行進するジャンの眼前に藁と木材が横たわって、
背後にボウガン隊が控えているのが見えた。
微かに油の匂いも漂う。
またもや火線防御かと思いこんで兵士にエアライフルでの
射撃体勢を指示する。
藁の下には兵士が隠れていた。
強烈な光で目眩まし、馬に斬りかかる。
いきなりの白兵戦を仕掛けられて混乱する。
交渉受け入れを提案され対応するジャン。
全面降伏を要求されるが拒否するイクタ。
森の向こうまで撤退して欲しい、2日後にはこちらも撤退する。
人数的にも圧勝可能なジャンは要求には応じない。
確かにその通りで消耗戦は避けたい。
ジャンの胸に光を当てて格好の的になると思わないかい。
こちらにはトルウェイがエアライフルで狙っている。
交渉中の攻撃は戦時協約違反。
しかしイクタは交渉決裂ならば問題ないと対応する。
9割はハッタリだと思うが1割の可能性を否定できない。
判断材料もなく、要求を飲むジャン。
キオカの理念に従って行動するジャン。
イクタは守りたい人がいるだけ。
君は間違っている、全ての英雄は過労死する。
無事に帰還したイクタに飛びつくシャミーユ。
兵たちに慰労と感謝の言葉を伝える。
1ヶ月後、サフィーダ中将の軍事裁判が開かれる。
2等兵に降格後、銃殺と決まる。
シャミーユはイクタを呼び出し、この国について訪ねる。
下り坂の後半、カトヴァーナ帝国は組織自体も腐敗している。
それを聞いて納得する、イクタ・ソローク、お主はこの国の
トップに駆け上がれ。
そして国を立て直すために負けるのだ。
負ければ諸外国が入り込んでくるが、国の根幹は守って浄化する。
世と共に負けるまで戦え、
この後、常怠常勝の知将と呼ばれるイクタと帝国最後の
皇女となるシャミーユの約束だった。
シャミーユとの約束を果たすには、帝国の警護役イグゼムとは
ぶつかることになる。
僕はこの国の滅びにヤトリを巻き込みたくない。
だから君を奪いに来た。
---最終回---
やはり尺不足なのか尻つぼみになった感じがしますね。
正直、最初の期待がドンドン下がって分からぬままに
終わった感じです。
それにイクタの優しいような口調が苦手でした。
恐らくはシニカルで自虐的な性格を表したかったのでしょうが
気味が悪かっただけに思える。
最後もハッタリで相手を撤退させるのは面白くないし、
狙われていると脅すのも面白くはない。
せめて後方で撹乱して隙をついてヤトリの活躍からの
和平交渉でも良かった気がする。
最終的には腐敗した帝国を立て直すには負けることが必要。
もうちょっとした内部改革ではおぼつかない。
全てを一度リセットする必要がある。
日本の敗戦と復興を目指す姫様でした。
そして帝国の懐刀とも呼べる強さの象徴のイグゼムを
無事に亡命させるのか?救出したいイクタでした。