終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? TokyoMX(6/28)#12終
最終回 第12話 世界で一番幸せな女の子
救助船が離陸したがティメレの大群が既に侵入していた。
船内で戦うレンも限界は近い。
ラーントルクも船外で戦っていたが、キリがない。
遂には捕まってしまうが、ヴィレムが助けてくれる。
ヴィレムも負傷して疲労の色が濃い。
実は元勇者で可能な限りの強さを求め身につけた。
それでも何も守れなかった。
ヴィレムたちの様子を見るクトリ、最後のお願いがあるの。
駄目だよ、記憶も何もかも全部消えちゃうよ。
約束したから、それに言いたいことがあるから。
レンは限界、最後の力を振り絞るが直ぐに門が開く。
落下する彼女を助けようとするが自ら手を離す。
それでも飛び出してでもレンを助けようとする。
仕方ないなぁ。
剣を携えて歩くクトリに幸せになれるから戦うなと止めるノフト。
気づいちゃったんだ、私はもうとっくに幸せだったって。
ヴィレムとレンを助ける。
無数のティメレに立ち向かう。
いつまでも一緒に居ると誓えたことが幸せだった。
この人のことが好きだと思えたことが幸せだった。
幸せにしてやると言ってもらえたことが幸せだった。
こんなにもたくさんの幸せを分けてもらえたから、私は世界一幸せな女の子だ。
自らの肉体の損傷など気にかけずに戦うクトリ。
最後の命を火を燃やして殲滅させる。
ヴィレム、ありがとう。
クトリとネフレンが戦死した兵士として飾られていた。
ノフトとラーントルクは入院中で無事に帰還。
ノフトはクトリのラストバトルには不満だった。
妖精倉庫では二人が居なくなって頑張る幼体妖精たち。
かつてのクトリの姿を重ねるナイグラート。
アイセアは一人残り二人の死に涙が止まらない。
大賢者スウォンはヴィレムを探査しているが見つからない。
しかし最後に反応する。
新たな妖精が誕生、まるでクトリのような青い髪だった。
---最終回---
最終的な着地点が予想された作品。
そこに向けて過不足なしの状況でした。
既に愛されて幸せだったと気づいたクトリ。
本来、妖精の一生は短い。
生前の記憶に侵食されてしまう、その短い一生を如何に精一杯全うできるかが
作品のテーマなのでしょう。
そういう意味では十分過ぎる程に全うできた少女クトリでした。
同じ系統の作品としては最終兵器彼女がある。
あの作品は漫画だったので詳細を語ること無く、絵で魅せることが
出来るので余計なものを全て省いた感じ。
この作品も人間が獣になったとか、クトリの生前の少女の魂が
神であったり彼女を殺害したのがヴィレムを愛したリーリァだったりと
設定や因縁が豊富過ぎるかもしれない。
リーリァはクトリと同じ聖剣の適合者だった等。
そんな細かな設定は必要なかったかもしれない。
愛する人のために自らの命を投げ出して消滅することも厭わずに戦う。
それだけでも十分だったとは思う。
ただし尺的には余るかもしれない。
このアニメのシリーズ構成は原作者で最初、最後の脚本も
原作者でした。
エルクの中の人は小学生、それが逆に現実的で生々しかった。