科捜研の女 新春スペシャル テレ朝(1/18)
新春スペシャル
公式サイトから
たまった有給休暇を消化するため、福井県に旅行にやって来た
榊マリコ(沢口靖子)、相馬涼(長田成哉)、涌田亜美(山本ひかる)は、
“恐竜博物館”で古生物学者・剣持史也(矢島健一)に出会う。
剣持から、恐竜の化石を発掘作業中に人骨を発見したと聞いた
マリコたちはさっそく現場に向かう。
白骨死体が発見されたのは、山間の“大菜村”にある小さな沢だった。
だが、村長の白石隆太郎(小野寺昭)は「無断で鑑定するなど迷惑千万」と、
慇懃無礼にマリコたちを追い返そうとする。
また、村の診療所の医師・中里育生(堀内正美)も、白骨は
20年以上経過したものと思われ、すでに時効が成立している
ため鑑定は必要ないと突っぱねる。
その後、所轄署の要請でマリコが鑑定に当たったところ、
骨は30歳から40歳の男性のものと判明。
後頭部に殴られた痕があり、肋骨には鋭利な刃物による傷も見つかった。
他殺の可能性が出た以上、さらに詳しい鑑定が必要とマリコは
主張するが、白石らは「これ以上調べて“たたり”が起きたら、
責任取れるのか!」と激怒する。
実は、この大菜村には“竜神様伝承”が残されていた…。
その伝説とは、村を荒らす竜を退治した村人たちが次々と不審死を
遂げたというもので、彼らの死因を歌にしたわらべ歌も伝わっていた。
白骨死体が見つかったのは、竜の祠がまつられている沢だったのだ。
いくら拒絶されても白骨死体が見つかった以上、放置するわけにはいかない。
マリコが亜美と共に村に残ることを決めると、村長の
娘・麻由(真野恵里菜)がぜひ自宅に宿泊してくれと言ってきた。
急に親切になった村人たちの態度にマリコは驚くが、村役場の
職員・三条冴子(洞口依子)は、村長が2人を泊めるのは動向を
見張るために違いないとこっそり告げ口をしてきて…。
その矢先、中里が刺殺体となって見つかる。
その殺され方が、わらべ歌の歌詞を連想させるものだったため、村は騒然!
さらに、村をうろついていたフリーライター・辰巳通彦(濱口秀二)も
わらべ歌の続きのとおりに転落死を遂げて…!?
その頃、京都の簡易宿泊所で身元不明の男性の変死体が発見されていた。
男の所持品から大菜村の観光案内のパンフレットを見つけた
土門刑事(内藤剛志)は、白骨死体との繋がりを直感するが…!?
---感想---
最近の相棒は面白くない。
かつて相棒で脚本を書いていた戸田山雅司さんが
この作品の脚本を担当している。
今作も彼の脚本でわらべ歌の作詞まで担当していた。
OPが2時間ドラマのような犯人告白のシーンと思ったら
東尋坊に休暇に来た3人のお遊びだった。
しかし、そのお陰で重要な証拠を見つけていたことに
後で気づく。
しかも最後の告白シーンでも使われて、洒落が効いていた。
まさか科捜研でマザーグース殺人が見られるとは思わなかった。
そんな金田一な事件が発生していくのも面白い。
ある意味では遊び心満載の作品だった。
今はネットがあるので、離れた場所でも情報交換は容易。
そんな関係で休暇中に事件に遭遇したマリコがそのまま
現場で独自捜査を開始する。
キャスティングで犯人は目星が付くとはいえ、意外な事実が
絡んで面白かった。
この作品は相棒と違って最後には、ほのぼの感があるのが良い。
マリコは2時間ドラマも見ない、仕事一筋の人。
それなのに衣装は高価そうで豊富なのが少し違和感。
視聴率は相棒に負けているようですが、内容は勝っていると思う。