銀の匙 Silver Spoon フジ(3/27)#11終
最終回 第11話 何度でも
公式サイトから
御影のため…いや、自らのために実家へと向かう八軒。
ついに父との対決の時を迎える。そして季節は冬へ…。
札幌に到着した八軒、早過ぎるので本屋に寄る。
そこで中学時代の友人と出会う。
エゾノーの生活に興味津々で羨ましがられる。
八軒が逞しく変わったなと思う友人たち。
自身も普通に話せて良かったと思う。
自宅に帰ると誰も居ないと兄資料を持って帰ろうとすると
ドアの向こうに父が立っていた。
3人で食事する、美味しいと呟く八軒。
御影の祖父に言われた言葉が蘇る。
味が分かるのは、両親が良い食材を選んでいたからだ。
うちに借金在るの?
御影や駒場の苦しい経営を話す。
お前が大学を卒業するまでの貯金は既にある。
落ち着け、父の言うことも一理ある。
御影の夢、勉強を教えていることを話す。
勉強から脱落した人間が人に勉強を教えられるのか。
一度の失敗で駄目なのか。
俺は経済動物以下なのか?
帰る、ごちそうさまでした、食器を炊事場まで片付ける。
クラスメイトの食事を忘れて帰る。
それをお土産だと喜ぶ母、息子の学生生活を
一度も見たことが無いことに気付く。
御影の成績が伸びないことに悩む八軒。
父の気持ちが理解できる多摩子、父を見返したい、
自分のプライドを御影に押し付けないで。
御影に謝ろうとすると母親がやって来ていた。
高校で採れた食材が販売されている、新鮮で安い。
でも荷物になると悩む母に、ここで食べていけば良いのですよ。
いきなりBBQが始まる、ビールに白飯も持参してくる。
御影に謝る八軒に実害がないから良い、嫌いになるわけない。
でも、それ以上は言わせない友達。
此処に来てよかったと思う母親。
教師も生産者の顔写真が付いているようなもので
親御さんの顔が見えると安心らしい。
お父さんに言い返してびっくりした母親。
父は理詰めで話すのでいつも言い返せない八軒。
でも友達まで貶されたみたいに思えたから。
もう嘘はつかなくても良いから。
どんなことでも受け止められるから、前の俺とは違うから。
2年生になると寮を出ることが許されるエゾノー。
吉野もチーズの本場はフランス、将来を考える。
---最終回---
中学時代は成績争いに巻き込まれて心身ともにボロボロになった
らしい八軒のエゾノーでの成長を感じるエピソードでした。
1年間で逞しく成長した八軒。
父親とはすれ違い、被害妄想気味の八軒です。
父親の発言を素直に受け止められなくなっていますね。
前回も、今回も変な事は言ってないのですよね。
ある意味、確認しているだけなのですが、それを嫌味、
悪意に感じる八軒が歪んでいるのですよね。
父親に対してだけ、劣等感と恐怖で冷静に対処できないのです。
そんな関係が描かれています。
そんなコンプレックスも成長と共に薄れていく。
大人の言葉が理解出来るようになるのが成長なのですよね。
決して八軒をリア充にさせたくない友人たちがナイスでした。
この先も見続けたい思わせる素晴らしい人間ドラマを描いた作品です。
原作力が非常に高い面白い作品でした。
これで分割2期が終了です。
円盤の売れ行きは良くないので3期は難しそうで残念です。
この作品こそ、国営放送の夕方枠で放送すべき作品だと思う。
2クールX3期で放送して欲しかった。